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ユーコン川下り⑫ 旅の終わり 

2009年8月22日 ユーコン川下りの旅を終え、ホワイトホースに帰ります。

 8泊9日の予定が、11泊12日となった私たちのユーコン川下りの旅。ゴールのカーマックスに着いた直後、捜索隊が出る直前だったことを知りました。

 川を下っていた私たちは、毎日楽しく無難に旅をしてきたつもりであっても、送り出した人や日本で待つ人にとっては、3日間の『行方不明』だったのです・・・。

 緊急時の通信手段はなかったわけではありません。衛星携帯電話(イリジウム)をレンタルして携行していれば、連絡を取ることも可能でした。が、私は、まさかこんなことになるとは思っていなかったので、用意はしませんでした。添乗員として、砂漠や山岳地での仕事をしてきた私です。決して、川というものを甘く見ていたわけではありませんし、装備品の準備や知識の準備、毎日の航行にも、妥協したつもりはありません。唯一、妥協した点と言えば・・・、それはイリジウムを借りなかったこと、ですか。

 反省すべきは反省しますが、ここではもう止めにしましょう。


 さて、ユーコン川下りの旅が終わりました。とても濃密な11日間でした。

 自転車で世界をかけて3年半。バックパッカー時代も含めると、6年くらい。私は世界各地で大自然の中に飛び込み、自分の身ひとつで、自転車ひとつで、時には車で、自然を体感してきました。
 自然との対話は、動物としての人間、そして思考する人間としての自分を知る時間であり、貴重な体験だと思います。幸福にも、私はこれまで、そのような時間を多く持つことができました。
 で、ユーコン川下りです。初めて、文明の外を流れる大河を旅しました。カヌーという乗り物もまた初めてです。そこでは、これまでと少し違った自然との距離を体験しました。

 文章で表現するのは難しいのですが・・・。大自然の中に飛び込み旅をするのではなく、大自然の中で旅をしてきたのです。といった表現で・・・伝わってます??

 深い森の夜、私たちは熊の襲来に備え、食料をテントから離し、足音に耳を済ましながら眠りました。風の音を聞き、空を横切る雲を見ながら、毎日過ごしました。冷たい川に足を浸け、川の水を濾過してそれを毎日飲んでいました。火を起こし、それで暖を取って夜を過ごしました。
 以上のことは、自転車旅でもやってるんですけど・・・、なんというか『半歩、自然に近い』んですよ、半歩。

 難しいですね、今のこの感覚を的確に述べるのは・・・。文章で金を稼ぐものとして、お恥ずかしい限りです。でもね、それらしく書こうと思ったら、書けるんですよ。でもでも、書かないんです。

 これは人から聞くより、自分で体験してもらった方が良いと思います。私の今の感覚を知りたい人は、自転車で大自然の中を駆け回り、カヌーで原始の川を旅して下さい。あるいは、近場の自然でも良いのです。じっくりと自然と対話してみて下さい。


 変な総括でしたけど、ユーコン川下り、これにて終わりとします。今回の旅は、私の自転車世界一周の旅に、新しい視点を授けてくれました。


R0010864.jpg
写真)正午頃、お迎えの篤司さんが来ました。カヌーと荷物を車に積み、カーマックスを去る前に、3人の写真を撮ってもらいました。泣いてゴールを喜ぶふりをしてふざけ合う私たち。

 ホワイトホースまでは車で2~3時間。コックリこっくり舟を漕ぐ井戸さんと岳くん、旅の話で盛り上がる私と篤司さん。あっという間に車はホワイトホースに戻り、私たちは再びサイクリストに戻りました。
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