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中学生の演劇を見に行きました。 

2008年1月5日 ジェンネの中学生の演劇を見に行きました。

未来 「今夜、子ども達の演劇があるんだってよ。」
心 「面白そうやね、何時から?」
未来 「7時かららしい」


 昼にこんな会話がありました。子ども達って、10歳ぐらいか?15歳ぐらいか?それとも、5歳ぐらいか・・・?よく詳細はつかめてませんが、何かしらの演劇があるそうです。それほど乗り気ではありませんでしたが、特に予定もないので、行くつもりでいました。で、夜。大家さんちから戻った妹は、ちょっと慌ててました。

未来 「今から、始まるらしいよ!さっき急に、アイシャタが『今何時?えっ?7時!?私も行かなきゃ!』って、ほんと急に!」
心 「えっ?アイシャタも出ると?」
未来 「らしい。ついさっきまで、全くその気配はなかったのに、急に準備始めた。」
心 「んじゃ、行くか!」


 ほんとに急でした。アイシャタとママと私と妹で、町の公会堂(公民館?)のステージに向かいました。入り口で、ひとり1000フランの入場券を購入。ちょっと高くないかい?とも思いましたが、まぁ、いいや。
 屋外のステージの前に立つと・・・、人がいない!? 椅子が50個ほど並べられた会場には、ほとんど人がいませんでした。7時からという話でしたが・・・?7時半近いのに、これって・・・?

 『マリだから』、妹の言葉には説得力がありました。マリでのイベントや行事って、こんな感じなんです、大抵いつも。日没後は、気温が下がります。まだ演劇は始まらないだろうから、家に毛布を取りに戻ったり、外で飲み物を買って来たり、2度3度会場を出たり入ったり。
 8時を回り、少しずつ人が集まり始めました。その大半が、学生たち。アイシャタの同級生ということは、13~18歳ぐらいの学生たちでしょうか。舞台の準備をするとか?と見ていたら・・・、急に太鼓の演奏が始まりました。

IMGP4512.jpg
写真1)ステージ上でお喋りに興じる生徒たち。

IMGP4522.jpg
写真2)太鼓の演奏に合わせて、好き勝手に踊り始めた生徒たち。

IMGP4517.jpg
写真3)次第に人数は増えて、30人ぐらいになりました。いつまでも踊り続けています・・・。

 あの・・・、これは・・・、どういうことでしょう?

 一向に演劇が始まる気配はありません。生徒たちは、好き勝手に舞台で踊っています。しっかし・・・、その踊りの上手なこと!上手なこと!中にはもちろん下手な子もいますが、上手な子はトコトン上手!!力強く手足を振り、リズミカルに体を揺らして、笑顔で激しいステップを踏んでいます。昨年末にバマコで見学した、ダンス合宿の様子を思い出してみると・・・、ここの生徒の方が数枚上手なようです。日本やヨーロッパからやって来たダンサーさんたちには悪いのですが、これが正直な感想です。マリ人が持って生まれたセンスは凄い!
 
 観客席の最前列に陣取った、私と未来とママ。私は生徒たちの写真撮影で暇を潰しますが、未来とママは退屈そう・・・。生徒たちは、まだステージで踊っていました。
 「もう、帰る。ここで風邪でも引いたらバカバカしい・・・。」急に、未来が帰ると言い出し、本当に帰ってしまいました。ママも連れて帰ろうとしますが、ママは拒否しました。で、私とママだけが残されました。ママはまだ小学校1年生、フランス語を話すわけもなく、私との意思疎通は一切図れません。
 ママは未来が家から持ってきた毛布に包まって、小さくなっていました。私は長袖の上に、ターバンを広げて上半身を覆っていましたが、それでも徐々に肌寒くなってきました。 『どうしよっかなぁ~・・・?ダンスもソコソコ楽しめたし、もう帰りたいなぁ・・・』

心 「ママ、家に帰る?」
ママ「ハ?」
心 「ココ、メゾン。ママ、メゾン?」 (ココは、私のニックネーム。メゾンは、フランス語で家。)
ママ「ハ?」


 私の言葉に返ってくるのは、ママの子羊のような短くて甲高い声・・・。全く通じていません。隣に座っていた男性に、アラビア語で「私は家に帰る。この子も家に帰る。」と告げました。ジェンネには、アラビア語を解する人が多いのです。でも、このおじさんはアラビア語を解さなかったようで・・・、やはり通じず。仕方ない・・・。ママは置いて帰るか。未来が言うには、「ママを残してきても大丈夫。」とのことでしたし・・・。
 たまたま後の席に、ママの友達らしき小さな女の子がいました。その子を前列に誘って、私の席に座らせました。これでママも寂しくはないでしょう。で、舟を漕いでいたママにもう一度言いました。「ココは帰るからね。」 ママは子羊の声で何か言いましたが、私には解かりません。

 私がソワソワして、ママがウトウトしている間に、舞台の準備は進んでいました。踊りに興じていた生徒たちは舞台裏に入り、校長らしき男性の挨拶が始まっていました。私が席を立って観客席の後に向かうと、待ちに待った演劇が始まりました。
 何を演じているのか?全く解かりません。言葉はもちろん、土地の言葉。おそらくバンバラ語でしょう。もしかしたら、ソンライ語かもしれません。私に解かるはずもありません。察するに、古典や有名な話を演じているのではなく、一般の人々の普段の生活を演じているようでした。ストーリーは全く察することができません。老人役の男の子、牛飼い役の男の子、老婆役の女の子、夫婦を演じる男の子と女の子。アイシャタが出てくるまで、待とうと思いましたが、10分経ったところで、集中力が切れました・・・。

IMGP4544.jpg
写真4)面白いのは、マイクを使ってること!ステージ中央に置かれた2本のマイクを演者が交互に手に持ち、スピーカーを通して、生徒の声が会場にこだまします。

IMGP4554.jpg
写真5)会場には時おり笑いが起こっていました。内容が全くわからん・・・。

 会場の後の方には、立ち見の人垣ができていました。その人垣を掻き分け、外に出ようとすると、呼び止める人々の声がありました。多分、「もう帰るのか?」みたいなことを言っているのでしょう。

 うん、もう帰ります。ダンスは楽しかったけど、舞台は解からないんですもん・・・。

 翌朝、アイシャタとママが、未来の毛布を返しに家にやって来ました。アイシャタの「私が舞台に立った時には、ミクもココも居なかったわ」という言葉が、胸に刺さりました。ゴメンね、アイシャタ・・・。
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