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哀れな動物・・・ 

2008年2月1日 私は、これほど“哀れな”という形容詞が似合う動物を他には知りません。

 トンブクトゥのマルシェ(市場)をヤラヤラ(土地の言葉でブラブラ歩き)していた時のこと。目の前に積み上げてあった、藁の塊が急に動きました。

IMGP5288.jpg
写真1)左手の藁の塊が動くんです。

 何も驚くような光景ではありませんでした。私、このような光景はこれまでに何度も何度も目にしています。中国の西域でも、中央アジアでも、西アジアでも、南アジアでも、アフリカでも、これに似たような光景はよく目にします。何だと思います?この動く藁の塊。

IMGP5290.jpg
写真2)ヒント・・・ 藁の塊の中心には、こんなモノがいます。

 もうお解かりですよね?ロバです。この動く藁の塊は、大量の藁を背負わされたロバです。

 ロバ・・・、哀れな動物。ロバほど、“哀れな”という形容詞が似合う動物はないでしょう。


 大きな頭のわりに、小さな体。背の丈は、人間よりも低く、足の長さも人間の大人より短い。ずんぐりした体を覆う灰色の短い毛。大きな目は、いつも物悲しげで、どこを見ているのか解からない。いつも少し俯き気味に、頭を垂れている。 
 その小さな体には、人間が跨ることもあれば、レンガの山を積まれることもある。水を満たした水瓶が載ることもあれば、体の数倍の大きさの藁の山に包まれることもある。重たい荷物を載せられた時の小刻みな足の運びは、応援したくなるぐらい一生懸命。主人に鞭や棒切れで背中を叩かれる時の辛そうな目は、強く私の心を打ちます。

 黙々と働くロバさんは、とにかく耐えます。キツイ労働に耐え、主人の鞭に耐え、暑さに耐え、喉の乾きに耐え・・・。その忍耐力は、頑なさ・頑固さの裏返しでもあります。主人の鞭に耐えるロバさんは、無言で抵抗しているのです。重たい荷物に4本の足をプルプルさせているロバさんは、無言で抵抗しているのです。 

 嗚呼・・・、なんて哀れな生き物なんだろう・・・、ロバさん。

 あなたの身近にロバはいますか?日本でも、行くとこに行けばロバぐらいいますよね。牧場とか、動物園とか。でも、家でロバを飼っているという人は稀でしょう。
 ロバの鳴き声って知ってますか?これまた“哀れな”泣きっぷりなんです。マリの田舎の村、夜の帳が下りた頃、群青色の空に木霊するロバの鳴き声・・・

 「オアー・・・・、ッヒ!! オアー・・・、ッヒ! オアー、オアー・・・・」

 聞いたことありませんか?鳴き声というか、嘶きですね。ロバの嘶きは、昼間の労働の苦しみを嘆いているようにすら感じられます。とても、哀れな嘶きです。ロバの鳴き声を聞いたことがないのなら、ぜひとも、ロバの鳴き声を聞きに行ってみて下さい。動物園のロバの囲いの前のベンチで、丸1日座っていたら聞けるかも知れませよ。


 哀れなロバさん、頑固なロバさん、変な鳴き声のロバさん。そんなロバさんですが、私は大好きです。いつか、ロバと一緒に旅をしてみたいと夢見ていたぐらいです。

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写真3)トンブクトゥ郊外の砂丘地帯。藁の山を運ぶロバの列。(妹・未来撮影)
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