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2007年大晦日/後編 

ひとつ前のエントリーの続きです。

2007年12月31日 2007年は、子どもが泣き叫ぶ声と、大音量の音楽で幕を閉じました。

 さぁて、どうしましょう?鍵がないなら、部屋に入れません・・・。妹が帰ってくるのは、早くとも2~3日後でしょう。それまで、私はどこで寝泊りしましょう?まぁ、ホテルに行けば良いのでしょうけども、鍵がなくなってるのは問題です。もしも、部屋の中を荒らされたら・・・!?問題です。

 「何?カギがない?」、「カギがないんだって!」、「カギがこの穴にあるのか?」 隣人たちがなにやら騒いでます。多分、こんなことを言ってるんでしょう。私の足りないフランス語と彼らが理解しない英語を駆使して、「ミクの携帯に電話して聞くから大丈夫だよ。きっと、予定が変わって、どこか別のところに隠してあるんだよ。」と伝えます。月曜市でごった返す中心部に飛び出し、公衆電話屋から、トンブクトゥ滞在中の妹に電話をしました。

心 「あ、ミク。さっき着いたんやけど、カギがないんよね。どこにあると?」
未来「え?ない?ドアの下の排水溝にあるよ?」


 どうやら、ドアの排水溝に入れたことは確かなようです・・・。部屋に駆け戻り、再度、排水溝の穴を探しますが、やはり何もありません。どうしたものか・・・?隣人たちは、「隣の部屋が空いてるから、未来が帰るまでそこに寝泊りすると良い」みたいなことを言ってくれています。妹の部屋の中が泥棒に荒らされてやしないか心配ですが、長屋ですし、泥棒も入りにくいでしょう・・・。まぁ、お言葉に甘えて、隣の部屋で待たせてもらいますか・・・。

 事態を楽観視し始めたところで、周囲に大きな変化が発生! 急に、子どもの泣き叫ぶ声がし始めました。隣の家を見ると、母親が子どもを叩いています。「ナニ?ナニ?どうしたの?」その後、父親が荒縄を持って来て、母親に代わって子どもをバシ!バシ!バシッバシ!叩き始めました。
 「ギャー!ギャー!アギャー!ヒィ!ヒィ!」 断末魔のような、子どもの泣き声が響きます。イスラーム圏では、たまに見る光景です。厳格な父親が、強烈に子どもに罰を与えます。日本では、ここまでする親はもういないでしょう・・・、いたら、折檻とかDVだとか言われてしまうレベルです。
 訳もわからず傍観している私に、青年が教えてくれたのは、『どうやらあの子がカギを穴から取り出して、失くしてしまったらしい』とのこと。なるほど、そういうことでしたか・・・。叩き疲れたのか、父親が鼻息をフンフン言わせながら、こちらへやって来て、土地の言葉で私に平謝り。何を言ってるのか?察することしかできませんが・・・、「まぁ、まぁ、お父さん、もうこのへんで。ミクが帰ってきたら、別のカギがありますから、問題ないですよ。僕は、隣の部屋で寝泊りさせてもらいますから大丈夫」と告げます。伝わったのか?伝わらんだろうな・・・。まぁ、お仕置きも終わったようですし、私は再び、公衆電話屋に向かい、ことの顛末を妹に報告に行きました。

心 「カクカクシカジカで、やっぱりカギなかったよ。お前が帰るまで、隣の部屋を使わせてもらうことになった。カギ、持ってるでしょ?」
未来「アラララ・・・。まぁ、カギは自分のがあるよ。仕方ないねぇ。あのお母さん、凄い叩くでしょ?
心 「んにゃ、お父さんが叩きよったよ。」
未来「ええ!?あの大人しいお父さんが!?珍しい!

 どうやら、私はとても珍しい光景をみたようです。なにはともあれ、カギは泥棒の手に渡ったわけでもなさそうですし、妹が帰るであろう2日後まで、私は隣の部屋で待たせてもらいます。
 長屋に戻り、自転車の荷物を解いて、気温が高い日中に水浴びをさせてもらいました。この長屋は、普通の、ごくごく普通の日干し煉瓦の建物です。シャワーなどはありません。2階にあるトイレ兼水浴び場で、バケツ一杯の水浴びをし、久々に石鹸で頭を洗いました。私、今短髪ですから、石鹸で良いのです。
 すっきりしたところで、ジェンネの月曜市の見学に行く事にしました。まだ、荷物は部屋に入れてませんが、市が終わる前に歩いておきたいのです。体の埃を落としてすぐ、再び土埃舞う市へ。

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写真1)ジェンネの中心に聳える大モスク。世界最大の土造りの建造物です。月曜市は、大モスク前の広場を中心に200m四方ぐらいの範囲にギッシリ露店が建ち並びます。

IMGP4446.jpg
写真2)「トゥバブ!フォト!フォト!」せがまれるままに、子どもの写真を撮っていたら、お母さんが鬼の形相で止めに入りました。「ムシュ!ノン!ノン!ノン!ノン!!」

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写真3)どこもかしこも人だらけ。露店が扱う商品も様々です。

IMGP4460.jpg
写真4)月曜市の日は、オメカシをするのでしょうか?いつもこんなもんでしょうか?鮮やかな衣装に身を包んだ人が多い気がします。

 1時間ほど、市を見て歩きました。まだジェンネには2週間近く滞在する予定なので、来週も見ることができます。今日は体調も良くありませんし、早めに部屋に戻りました。で、戻ってみて驚いた!妹の部屋に新しいドアノブが付いていました! 歩み寄って来たのは、先ほどの怖いお父さん(普段は優しいお父さんらしい)でした。私に新しいカギの束を渡し、また謝ってます。

 「いやいや、お父さん、新しいドアノブに変えなくても良かったのに・・・。まぁ・・・、すみません。気を遣ってもらっちゃって・・・。ありがとう!」

 カギがなくても、ドアノブ(=ドアの施錠部分)って変えられるんですね。新しいカギで部屋の中に入ると、荒らされてるような形跡はありませんでした。土造りの部屋に、小さな机1つと、絨毯1枚とマットレス1枚、そして沢山の本と衣類の山。「へぇ~・・・、こんなとこで暮らしとるんや~」 私4人兄弟(男男女女)の次男です。この妹は長女。兄や妹の家は、チョコチョコ遊びに行ってますが、こんな家に遊びに来たのは初めてです。なんだか、変な感じ・・・。

 荷物を入れて、一休みした後、三度妹に電話連絡。事態は収拾しました、と。ついでに町のインターネットカフェの場所を教わり、夕方までネットカフェでメールチェック。随分と露店も片付いてしまった広場の屋台で、調理済みのスパゲッティや牛肉サンドイッチを購入して、部屋に戻りました。
 部屋でモソモソと早めの夕食を取り終わった頃、外が急に騒がしくなりました。顔を出すと、隣人の青年たち。どうやら、大晦日のカウントダウンパーティを準備をしているらしい・・・。椅子を沢山ならべて、ステレオとスピーカーをセットしています。
 青年のひとりが、私の姿を認め、駆け寄って来ました。「ムシュ!なんとかかんとか、なんちゃらかんちゃら、ノープロブレム?」察するに、今夜はパーティで大騒ぎするけど、問題ないか?ってことのようです。後日、知ったのですが、妹がよくこの青年たちに、「夜中は騒ぐな!」とキツク言っているらしく、私に許可を求めに来たのでしょう。律儀で素直な子ら(15~20歳ぐらい?)です。

 で、夜は大音量の音楽の中、更けてゆきました。風邪気味の私は、カウントダウンも何も関係なく、早々に寝袋の中に。蚊が多かったので、夜中に部屋の中にテントを張りました。部屋のすぐ外で鳴り響くアフリカミュージックに、鼓膜と脳みそを揺られながら、眠りに落ちました。よくまぁ、こんな轟音の中で眠れるもんです。自分でも感心してしまいます。もしかしたら、熱があったのかもしれません。吸い込まれるように就寝・・・zzzZZZ

 2007年はこれにて終わり。
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