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地球みちばた見聞録 / 第30回 

2007年4月5日掲載(西日本新聞にて)

砂漠地帯で激しく消耗

サマルカンド(ウズベキスタン) ― サラグス(イラン)


 走れど走れど砂の大地は続きます。通過査証で入国したトルクメニスタンは五日間で抜けねばなりません。
 三月のカラクム砂漠には、夏のような日射しが照り付けていました。冷たいコーラが飲みたい…。しかし私には金銭的余裕がありません。入国時、計算ミスと勘違いから、現地通貨・トルクメン・マナトへの両替が不十分だったのです。気がついた時は、すでに砂漠のど真ん中。
 倹約のため通過した村の井戸から給水し、食事はパンとはちみつだけ。馬力が出るはずもなく、三日目、世界遺産「メルヴ遺跡」があるバイラマリーに到着したときには、体力は限界に達していました。
 駅前の食堂宿に入るとすぐに深い眠りに落ち、目覚めたのは深夜でした。心配そうな顔をした宿の主人アタシュさん(32)と、流ちょうな英語を話す男性が傍らに座っています。「おいが『夕方やって来た日本人が病気だから、具合を聞きに来てくれ』と言うんだよ」。アタシュさんのおじは英語教師でした。
 おじさんを通訳に交えて旅路を説明していると、部屋中に響く大きなおなかの音!私の空腹を察したアタシュさんは、食堂から温かいスープとパン、山盛りのお菓子を持ってきてくれました。
 「あの砂漠を越えてきたんだ、そりゃ疲れるさ。食べて 食べて」。勧められるまま、すべてペロリと平らげる私に、二人はにっこり。翌日の昼食は、羊肉とタマネギを厚手の皮で包み、釜で焼いた自慢のサモサでした。たっぷりとごちそうになり、出発の時を迎えました。
 三食付けてもらったのに、お代は宿泊料だけ。満足な謝礼をできないことを恥ずかしく思うとともに、温かいもてなしに胸が一杯です。
 この五日間で五百80kmを走り抜き、査証の期限内でなんとかイランに入国。乾きと貧しさで、ギリギリの毎日でした。

michibata30-2.jpg
掲載写真)バイラマリーのバザールでは、珍しい外国人(私)に女性たちが大騒ぎ、商品のクッキーを手に、写真を撮るようにせがまれた。

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関連写真1)アタシュさんと奥さん。

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関連写真2)どこまでも続くカラクム砂漠の一本道。ラクダに注意△

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関連写真3)メルブ遺跡に残る、居城・大クズカラ。紀元前から、有力者の居城として使われてきた大きな建物。


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関連写真4)アタシュさんの店・自慢のサモサ。

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地図)サマルカンド(ウズベキスタン) ~ サラグス(イラン)


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