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地球みちばた見聞録 / 第28回 

2007年3月13日掲載

客人をウオツカの言い訳に

ビシュケク(キルギス) ― ホジャンド(タジキスタン)


 昨年末、トラブルのためにキルギス南部の山岳地帯の走行を断念していました。
 「大陸の端から端まで自転車で走る」のが私の旅。中国国境手前の検問所からオシュまで250kmを走る“リベンジ”に挑み、完遂しました。
 勢いを増した自転車は、8カ国目のウズベキスタンへ。暖冬の影響で雪はなく、雨の中の走行が続きましたが、数日後には、9カ国目のタジキスタンに至りました。ところがその後間もなく、走りに異変が生じました。冷たい雨に風邪を引いていたのです。
 田園地帯をフラフラと走り続け、野宿を考え始めた夕暮れ時、幸いにも『チャイハナ』を見つけました。食堂のことですが、田舎では簡易宿泊所も兼ねます。
 タジク通貨へ両替前だったため“無一文”でしたが、オーナーのバフロムさん(33)は歓迎してくれました。「お金?そんなのいらないよ!」。旅人をもてなすのがタジク人の美徳。
 お茶と羊肉たっぷりのスープで体が温まると、ウオツカの瓶を抱えたバフロムさんが現れました。「さぁさぁ!」。小さなグラスで一気に飲み干す。ソ連時代にロシアから入った習慣です。もてなしというよりも、むしろ彼のお酒に付き合わされているような感じ・・・。
 信心深いムスリムである彼の父が姿を見せると、バフロムさんは慌てて瓶を隠しました。イスラム教で飲酒は悪習。父は息子をジッと見据えましたが、すぐに笑顔で私と握手を交わしました。やはり、私が酒の言い訳になっているようです。
 父が去ると酒盛り再開。私は6杯目で倒れました。高熱に深酒が重なれば当然です。心配げなバフロムさんの顔だけが記憶に残っています。
 翌朝、お礼に買い物の荷物持ちを買って出ました。田舎町のバザールでパン30枚とお米5kgを購入。バフロムさんは、ウオツカの瓶を手に取っています。私の視線に気がつくと静かに瓶を置き、苦笑いを浮かべました。

michibara28-2.jpg
掲載写真)手厚くもてなしてくれたバフロムさん(左から2人目)。3人の息子たちが、ウエイターとしていろいろな食べ物をもってきてくれた。

20070514234926.jpg
関連写真1)買い出しに行ったのは、キスタコスのバザール。国境が複雑に入り組むタジク北部、バザールには、タジク人、ウズベク人、キルギス人、ロシア人様々な住民が集まる。

20070514235102.jpg
関連写真2)キスタコスのバザールにて。野菜を売る女性たち。

20070514235125.jpg
関連写真3)出発前、お世話になったチャイハナの一家と記念撮影。下・左から2人目が、厳格なお父さん。

20070514235149.gif
地図)ビシュケク(キルギス)~ホジャンド(タジキスタン)
 とてもややこしい移動をしていたので、説明も解り難いかと思いますが・・・
 
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