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傷心のサガン青年 

 2月1日、オシュ滞在最後の日。流暢な英語を話す青年と出会いました。

 日没後、バザール歩きを終えサラホテルに戻ると、レセプションのおばちゃんが、私を見るなりギャーギャー騒ぎ始めました。毎度のことながら、何を怒ってんのか?全く解りません・・・。キョトンとしている私に、若いキルギス人の青年が流暢な英語で話しかけてきました。

青年 「あなたが、部屋のカギを持って出たので、私を部屋に入れられない、と言ってるんです。」
心 「えっ?あっ、部屋のカギ?持ってるよ。あら?持って出たらダメだったの??」
青年 「えぇ、まぁでも、問題ないですよ。気になさらずに。」
心 「ごめんね。」

 私がドミトリーのカギを締めて、そのままカギを持って出たため、新しい客が来たのに、部屋に入れられない!とおばちゃんは怒っていたんだそうです。そんなこと今頃言われたって・・・。 ほんと、相性良くないんですよね・・・、ここのおばちゃんたちと私。「なんで俺が外出するのを見てて、『カギ置いてきな!』と言ってくれなかったの?」って、言い返しても、火に油でしょうね・・・。まぁ、いいや。

 青年と一緒に部屋に戻り、私の散乱した荷物を慌てて片付けました。彼のベッドにまで広げていた荷物を片付けたところで、ようやくお互いの自己紹介。彼の名前は、サガン。出身は、ジャララバード市で、現在ビシュケクの大学で勉強中の大学4年生。オシュに何の用事があって来たのか?聞いてみると・・・

サガン 「オシュ出身の恋人の実家に遊びに来たんだけど・・・、恋人と大喧嘩して、予定が変わったんだ・・・。」

 とのこと。恋人の実家に泊まるはずだったのに、大喧嘩の末・・・、って、まぁ、この続きはいいや。とにかく、やることもなく、とりあえずホテルにやって来た彼は、とても退屈そうです・・・。私は、明日の出発を前に、荷物の整理をしたり、連載原稿を書いたり、いろいろと忙しいのですが・・・。

サガン 「今夜はどうするの?」
心 「えぇ~っと・・・、連載の原稿を仕上げなきゃなんないから、部屋でパソコン作業かな。」
サガン 「そう・・・。」

 きっと、酒でも飲んですっきりしたいのでしょう・・・。でも・・・、すまんが、今夜は忙しいんだよ。狭い部屋の中で、ガチャガチャと荷物を整理する私と、ベッドの上でぼんやりしているサガン青年。どうしよう?一緒に夕食に行くべきかな・・・?重たい空気を変えるべく、作業しながら、雑多なことを話しかけます。何を勉強してるのか?仕事は何をしたいのか?などなど、当たり障りのないことを。
 彼は、キルギス語、ロシア語、英語の他に、トルコ語、ドイツ語も流暢に話すそうで、外資系企業(ヨーロッパ系、またはトルコ系)で働きたいんだそうです。でも、なかなか仕事は見つからないと嘆いています・・・。あっ・・・、なんかまた重たい空気になってきた・・・??

心 「とっ、ところでさぁ、俺の名前、本当はココロっていうんだよね。ココってのは、ニックネームなんだ。ココロより覚え易いでしょ?ココの方が。」
サガン 「ココロ? ココ? どっちも簡単だよ。」
心 「まぁね、でも、人によってはすぐに忘れるんだよ、ココロだと。ココだったら、忘れにくいから。」
サガン 「へぇ~・・・。ところで、僕の名前は?覚えてる??」
心 「サガン!!日本の実家の隣の県に、『サガン鳥栖』ってプロサッカーチームがあってね、同じ名前だから、覚え易かったんだわ。」
サガン 「へぇ~・・・。日本語でサガンって、どういう意味になるの?」
心 「もともと意味はないと思うけど・・・。佐賀県の『サガ』を元に作った名前じゃないかな。」
サガン 「そのサガン何とかってチームは強いの?」
心 「うぅ~んと・・・、J2、えっと、2部リーグの真ん中らへんかな。」

 なんて話をしていたら、私の荷物作りが終わってしまった・・・。続いて、PC作業ですが、さすがにこれは会話しながらでは進まない。嫌な沈黙の中で、作業を行っていると・・・、サガン青年は携帯メールで誰かとやりとりしている様子。

サガン 「ジャララバードの友達がオシュに向かってるんだって。もしかしたら、今夜会うかもしれない!」
心 「ほぉ~!そりゃ良かった。」


 ほんと、そりゃ良かった!彼の飲み相手が見つかった訳です。これで私は作業に集中できます!!2時間ほど、頭を捻りながらのPC作業に費やし、全てをやっつけたところで、隣を見ると、あれ・・・?サガン青年、寝てるよ!? 友達がオシュに到着するまでの仮眠かな? 時計は10時、私はそろそろお休みの時間です。電気は付けたままで、ベッドに横になりました。強い眠気があるから、サガン青年の目覚まし時計が鳴っても、私は起きないでしょう、きっと。

 ふぁ~ぁあ~ぁ・・・・、zzzZZZ

 午前2時、尿意で目覚めました。隣のベッドを見ると、サガン青年まだ寝てる!?出掛けて帰って来たという感じではない・・・。あらら・・・、お友達からの誘いも無くなってしまったのか・・・。傷心の彼に、私は何て冷たい行いをしてしまったのでしょう・・・。自分がとても冷たい人に思えてきましたが、今更遅い。再び布団に入り、zzzZZZ・・・。

 ごめんね、サガン君・・・
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