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キルギス南部山岳地帯リベンジラン! /最終日 

1月31日 リベンジラン最終日!!

 温かい部屋の中での目覚めは、最高でした。私以外誰も泊まっていないチャイハナ。経営者一家を起こさないように、朝の身支度。冷めかけていた暖炉に石炭をくべ、暖炉の上でお湯を沸かします。待っている間に、昨晩、外に置いといた温度計の確認に。過去最低温度を期待していましたが、目盛は氷点下17℃を示しています。 「なぁ~んだ・・・、つまらんなぁ~・・・」

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写真1)夜明けの風景。左手の建物がチャイハナ。

 夜明けと共に、チャイハナ一家も起きた様子。私がオートミールの朝食を準備している音を聞き、台所の奥の寝室から出てきました。「お湯かい?お湯がいるのかい?」 暖炉上の鍋の水は、いつまで経っても沸騰しそうにありません。お言葉に甘えて、台所を借り、大火力でお湯を沸かしました。紅茶も2リットル分作り、胃にタップリとオートミールを流し込み、昨晩の残りのナンを頬張って、準備OK! 一家に見送られ、氷点下13℃の朝の雪原を漕ぎ出しました!

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写真2)今日も天気が良いけど・・・、ちょっと風が強い!

 早めの出発でした。検問所まではあと30km程度のはずですが、今日は厳しいアップダウンがあるので、時間は多めに取っておかねばなりません。まだトラックの往来もない静かな雪原の道の脇で、用を足していると・・・、彼方からトラックが猛スピードで近付いてきました。隠れようのない場所です・・・、もうどうでもいいや。見たけりゃ見て下さいな。
 冷えたお尻でサドルに跨り、走り出して30分ほど、1ヵ月前にマフムードのトラックが炎に包まれた、あの場所にたどり着きました。あの時は、ほんと大変だったなぁ~・・・。とんでもない事態でしたが、喉元過ぎれば、楽しい思い出です。更に西に向かって進むと、徐々に風が強くなってきました・・・。

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写真3)見覚えのある光景

 路面は踏む固められた雪。普通に走っているぶんには滑りませんが、軽いギア比で一気にペダルを回すと、後輪がスリップしてしまいます。タイヤが空転したら、自転車を降り、しばらく押して進みます。何度かそれを繰り返した後、自転車に跨ると、ペダルが!・・・あれ?・・・あぁ!? 
 チェーンが外れていました。私の自転車には、極々稀にあるのですが、最も軽いギアにしたまま、自転車を押していると、チェーンがギアの内側に脱落してしまうことがあるのです。
 すぐに気がつけば、簡単にチェーンにギアをかけられますが、気がつくのがちょっと遅かった。前のギアの内側に落ちたチェーンは、BB(軸)とギアの間の隙間にぴったりと収まってしまっていて、簡単には外れない状態になっていました・・・。こうなったら、チェーンを切って掛け直す(私のチェーンは手で簡単に切れる(外せる)タイプ)か、クランクを抜いて、チェーンを引き出すか、しかありません。選んだのは後者。氷点下8℃、強風が吹きつける中での作業は、20分ほどで終わりました。体は芯まで冷えてしまいました。 

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写真4)走行再開!険しい上り下りの始まり!

 検問所の手前には、峠と名前は付いていませんが、なだらかな丘陵地があります。丘陵地の全体の標高は、3400mぐらい。標高差20~50mぐらいの短い上り下りが連続して続きます。路上の雪は、依然厚く、ブレーキングには気を使います・・・。

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写真5)こんな格好で走っています。目出し帽にゴーグル、顔も完全防寒です。

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写真6)上り下りを繰り返し、西に進むに従って、路面の雪が少なくなってきた。

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写真7)あの山には見覚えがあるぞ!この先、谷へ下れば、あの検問所です!!

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写真8)ここらの道路脇には、かつて中国・ソ連の仲が悪かった時の名残が。道路脇に塹壕(?というのかな?)が点在しています。

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写真9)雪がなくなった下り坂を一気に駆け下りると!? 見えてきた!!あの悪徳検問所!!

 午後3時、ついに、たどり着きました! 悪徳検問所!!

 逸る気持ちを抑えて、静かにゆっくりと検問ゲートをくぐりました。知っている顔を探しましたが、私に声をかけてきた兵士2人は、知らない顔・・・。「どこに行くんだ?中国か?」と聞かれたので、「ここに来るために走ってきたんだ!」と答えます。更に、「1ヶ月前、ここで酷い仕打ちを受けた為に、自転車での走行を諦めたんだ。だから、ここまで戻ってきての!わかる??」 解るわけはないでしょうけど、良いのです、それでも。自転車を停めて、あたりをキョロキョロ見渡してると・・・・、あっ!!

兵士A 「・・・・サラーム」
心 「いたか!?容疑者A!! サラーム!」
兵士A 「イルケシュタム?」
心 「いやいや、中国には行かんよ。お前さんの顔を見に来ただけだよ。


 『今度会ったら打ん殴ってやろう!』と思っていた顔ですが、いざ再会すると、そんな気も失せました。このリベンジランは、ここの兵士・容疑者AやB、私を罵倒したその上官に対する復讐ではなく、私を襲った困難全てに対する復讐・リベンジなのです。困難を乗り越え、未走行区間250kmを走り切ったことに、満足度は十分でした。

 どこか浮かない顔の兵士Aと思い切り力を込めた握手をし、全てが終了!さぁて、どうしましょう?時計は、午後3時を示しています。このまますぐにトラックをヒッチハイクして、オシュへ戻れば、深夜前には到着できるかも知れません。早速、自分でトラック探しを始めました。前回は、悪徳上官に100元も渡してしまいましたからね・・・・。
 20分後、一台のトラックが私を引き受けてくれることになりました。250ソム(約750円)かかりましたが、それくらいどうってことありません。自転車をコンテナの上に載せ、私は運転席の隣へ。前回のトラックドライバー&アシスタントは若い青年でしたが、今回はお腹の大きなおじさんふたり。快調なトラックは、先ほど私が越えてきた丘陵地帯を駆け抜けて行きます。

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写真10)キレイな景色だなぁ~・・・

 1カ月前は、煮えきらぬ思いでただただボーッと眺めていた光景が、今日は輝いて見えました。達成感と心地よい肉体疲労で、とても気持ちが良い・・・。唯一の心残りは、あの兵士の写真を撮り忘れてきたことだけ。故障やトラブルのない今回のトラックは、途中1度の休憩もあり、11時間の走行でオシュの町に到着しました。午前2時半のことでした。

 キルギス南部山岳地帯・リベンジラン!これにて、無事に終了!!

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