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キルギス南部山岳地帯リベンジラン! /4日目 

1月30日 リベンジラン4日目。一面の銀世界へ突入!!

 昨晩はまともな食事を取れなかった為、朝の目覚ましは腹時計でした。グルグルグル・・・。催促されても、食べるものはパンしかありません・・・。不調のガソリンコンロを復活させるべく、朝から手をガソリンと煤で汚しながらのコンロ分解掃除!30分の格闘の末、青い炎が継続的に燃焼するようになりました。まだ本調子ではありませんが、あと2日程度は問題なく使えるでしょう。今日、明日で、例の検問所まで走れるはずですから!

 朝食を作ろうかとも考えましたが、止めました。パンで腹5分目にして、早めにココを経てば、昼過ぎには峠の向こう側の町・サリタシュに着くはずです。テキパキと荷物をまとめ出発準備。
 テントも畳み終わった頃、どこからともなく5人のおじさんがやってきました!肩に担いだスコップを見て、すぐに解りました。峠の道路整備員たちです。1ヶ月前にトラックでここを通った時、峠道の中ほどに、ブルトーザーと掘っ立て小屋があったのを覚えています。簡単に挨拶を交わすと、1列縦隊で、斜面を下って行きました。
 さて、私も出発です。おじさんたちは、九十九折の道路を最短距離で上から降りてきました。だったら、私も上の道路に出よう!と、荷物を2つずつ担いで、急斜面を上り始めました。下っても道路に出ますが、上に登った方が近いと思ったのです。・・・んが!全然近くなかった!!しかも、足元はガラガラと滑り落ちる砂利の斜面!! あぁ・・・、下ってれば良かった・・・。 

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写真1)6つの荷物を2つずつ、そして自転車、合計で4回この急坂を上りました。

 荷物を運び始めてから、自転車のセッティングが終わるまで、1時間もかかりました。おそらく、下の道路に荷物を下ろしていれば、20分もかからなかったはず・・・。朝から無駄な労力を費やしました。腹5分目しか朝食食べてないのに・・・。
 気を取り直して、走り始めると、すぐに道路整備の掘っ立て小屋が見えてきました。ブルはありません。路面はというと、ところどころ雪が残ってる・・・。ヘアピンカーブを1つ、2つ、3つ・・・とコンスタントに上り続けると、徐々に路面の雪が多くなってきました。頂上まであとカーブ3つとなったあたりで、いよいよ雪、というか氷だけの路面になりました。
 すれ違うトラックは、滑ることなく、ツルツルの路面を下っていきます。『乗っても大丈夫なのかな?』と、氷の上を走り始めると、すぐに後輪がスリップ!バランスを崩して、足を着きますが、足もスリップ!!・・・・あいたたた・・・。雪のない急斜面や崖っぷちに沿って、自転車を押して上りました。峠の頂上に立った時には、すでに12時を回っていました。

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写真2)こんな道を峠道を登ってきました。

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写真3)峠の向こう側は、一面の銀世界!!

 突風吹き荒ぶ峠の頂上で、三脚を使ってセルフポートレートを撮ろうとしましたが、風が強すぎて断念。すぐに下りへと突入しました。峠道の向こう側は、南西斜面に道が延びています。日当たりは悪くなさそうですが、雪が解けていない・・・。まぁ、海抜3500mありますから、仕方がない。
 スリップして崖の下に真っ逆さま!?ってことにならないよう、慎重にブレーキングしながら、下ります。ちょっとでもタイヤが滑ったら、一旦自転車を降り、押して進みます。押すのも大変なんですけどね、踏ん張りが利かないので・・・。
 なんとかかんとか、300mほど下ると、一旦道が平らになり、また短い上りに。この峠道は、2つ小さなピークがあるんです。2つ目の上りは短く傾斜も少ないのですが・・・、雪はこっちの方が多くて、しかもツルッツル!

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写真4)スリップ!転倒!! わざわざ、三脚を設置して、転倒シーンを再現撮影。

 2つ目の下りは、なだらかで長い下り。標高差はさほどありません。峠の南側は、海抜3000m以上の高地です。慎重に下り終えると、路上の雪がなくなりました。「おっ!アスファルトだ!!」喜んだのも束の間、すぐに路面の雪が増え始め、サリタシュに到着すると、町は一面の銀世界に埋もれていました。
 町外れのトラック運転手向けのチャイハナで遅い昼食。時計は、3時を指していました。お腹はペコペコ!マントウを貪り食っている私を、店のおばちゃんがじっと見ています。食べ終わると、何やら催促してきました。 「あっ!?写真??」

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写真5)おっ!アスファルト!サリタシュまであと3km。
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写真6)サリタシュの町並み

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写真7)チャイハナの親子

 さぁて、どうするか・・・?ここサリタシュで宿泊しても良いのですが、まだ検問所までは50km以上あります。明日1日で走れなくもない距離ですが、こんな環境下ですから、無茶な走行はしたくないし・・・。また膝が痛くなるかもしれないし・・・。今日、もう少しだけ、20kmぐらいだけでも進んでおくことにしました。1.5リットルのケミカル・レモンジュースケミカル・メロンジュースを購入し、サリタシュを走り出しました。午後4時、気温は氷点下5℃・・・。

 標高が高いということもあり、峠の南側は、まるで別世界でした。陽がサンサンと射していた午後3時前でも、氷点下。買ったばかりのケミカルジュースは、次第にボトルの外側から凍り始めています・・・。 『うぅ~ん・・・、ヤバイかな?』

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写真8)視界には、雪と山と空だけ!!

 路面は完全に雪で覆われていますが、幸いにもスリップするような状態ではありません。硬くなった赤土の上を走っているような感触です。極端な上り下りがあれば、スリップしますが、比較的平坦な道が続いていたので、時速15km以上で快走!距離を伸ばします。途中、凍っていない川の流れを見つけ、3.5リットル魔法瓶に並々水を補給しました。
 午後5時、そろそろ日没です。どこかキャンプできそうな場所を探しますが、やっぱり、なかなか見つからない・・・。道の右側には、見えませんが川が流れているみたいで、時折氷が動く音がします。左側には、小さな丘が連なっていて、平坦な場所があまりない。あったとしても、雪が深くて入れない・・・・。 『うぅ~ん・・・、ヤバイかなぁ~??』

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写真9)日没間近!早く寝床を探さなければ!!

 ようやくテントが張れそうな場所を見つけました!道路脇の小高い丘のてっぺん!ここなら、道路からも見えにくいし、雪も浅いだろう・・・、きっと。自転車を麓に停め、ひとまず丘の上まで登ってみました。雪は少ないのですが、少々地面がぬかるんでいました。でも、もうここ以外に選択肢はなさそうです。日が沈み、赤く焼けた西の空を眺めた後、ふと東の空も眺めました。すると、「あっ!灯りがある!!」
 彼方に電球の灯りが見えたのです。その灯りを見て思い出した!!『あっ!そういえば!途中にチャイハナがあったな!?』 これも1ヶ月前の記憶です。検問所とサリタシュの中ほど、集落も何もない場所に、1軒ぽつんとチャイハナがあったのを思い出しました。トラック運転手向けのチャイハナです。あそこまでたどり着ければ、キャンプせずに済む!!温かい室内で眠れる!!決まりです。日没後も走り続け、あのチャイハナを目指すことにしました。
 気合を入れなおし、徐々に暗くなる雪道を激走し始めて間もなく、とんでもないことに気が付きました。

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写真10)フロントバッグ上に固定していた、温度計が・・・、えっ!?マイナス17℃!?

 こりゃぁ、絶対にあのチャイハナにたどり着かねばなりません。日没時点で氷点下17℃ってことは、明け方の気温は??氷点下20℃は軽く下回るでしょう。私の装備品は、氷点下20℃くらいまで大丈夫なはずですが・・・、『はず』なので、ちょっと恐ろしい・・・。
 ボンヤリと明るい雪のおかげで、日没後の走行にもさほど問題はありませんでした。丘の上から見えた明かりは、雪原に立つ小さな民家から漏れていました。あの民家の住人に泊めてもらえるかもしれませんが、無視して進むことにしました。チャイハナまでは、おそらく、多分・・・、10kmぐらいのはずです、きっと、・・・願わくば。
 徐々に肌に感じるようになってきた冷たい空気。時折すれ違うトラックからは、クラクションに混じって、大きな声が掛けられました。きっと、「何やってんだ!こんなとこで!死んじまうぞ!!」みたいなことを言ってるんでしょう。大丈夫、このくらいの環境なら、死にはしませんよ、多分。

 午後8時を回った頃、前方に灯りが見えてきました。あれだ!あれに違いない!!道路脇、少し低くなった更地に立つ小さな家。看板はありませんが、チャイハナであることは確実です。自転車を表に停め、大声で中の人を呼びます。何か声がした後に、ドアから出てきたのは、女性ばかり3人。「あの、ここチャイハナですよね??」「そうだよ。」
 いやぁ~!助かりました!!もしもここにチャイハナがなかったら、危ないところでした。チャイハナに居たのは、経営者の一家。母と娘2人。招き入れられるままに自転車ごと中に入ると、「あっ!くっついちゃった!?」氷点下17℃に冷やされた自転車の鉄パイプに、手の平が貼り付いてしまいました・・・。痛くはありません。むしろちょっと嬉しい☆ 『スゲェ~!ホントに寒いんだなぁ~!!』
 夕食は、鶏肉の煮物とナンと温かいチャイを頂きました。食後は、温かい店の片隅に布団を用意してもらい、早めに床に就きました。峠越えと氷点下10数℃の雪原走行。厳しい1日でしたが、終わり良ければ全て良し!!

 明日は、いよいよあの検問所に到着です!!
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