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オシュ~ビシュケク、車で雪の峠超え 

12月30日 大雪の中、オシュからビシュケクへと向かいました。

 午前7時、サラ・ホテルのおばさんに起こしてもらいました。目覚まし時計がないので。昨晩のうちに荷物の整理は終えていたので、オートミールの朝食を済ませ、身支度を整えた後、レセプションのおばさんに大事な依頼。荷物の大部分と自転車を置いて行きたい旨を伝えると、ダメダメダメ!!と強く拒否されました。英語を解するオーナーの娘に電話して、通訳してもらいながら、根気強い交渉を続けた結果、400ソムの手数料で預かってもらうことになりました。交渉に時間を要し、宿を出発できたのは、8時半でした。

 オシュの街には、雪が舞っていました・・・。気温が高いので、服にかかるとすぐに融けてしまう雪です。この様子では、ビシュケクまでの山越えは、大変なことになるでしょう・・・。

 昨日下調べをしておいた乗り合いタクシー乗り場へ。値段交渉は難航を極めました。「こんな雪だから、いつも2倍だ!」と強気のドライバーたち。相場は、1人500ソムぐらいだと聞いていましたが・・・、結局800ソムに落ち着きました。私が初めの客だったので、他2~3人の客を待たねばなりません。窓の外の雪を見ながら、待つこと1時間、ドライバーが乗り込み、急に発車してしまいました。他のお客を迎えに行くとの事。向かったのは、オシュの住宅街。待ち合わせ場所で更に30分待つと、若い女性2人が車に乗り込んできました。これで全員です。

 午前10時、オシュの街を出発!雪が舞う中を、北東に走ります。ウズベキスタン国境をなぞるように走り続け、小さな峠に差し掛かると・・・、案の定、路面は雪でツルツルになっていました。停車してタイヤにチェーンを装着している人々の横を走りぬけ、車は雪道を快走! この車、まさか、スタットレスタイヤ!? んな訳ありません!ドライバーの危険認知能力が低いのか?相当に腕が良いのか?これがキルギスの常識なのか?直線道路では、雪にタイヤを取られようとも、後輪がスリップしようとも、全く減速することなく、目一杯のアクセルで走り続けます。
 助手席の私は、気が気ではありません。自分の車は持ったことはありませんが、その割りに日本ではよく車を運転していた私。ライン取りや減速のタイミングなど、自分が運転しているわけではないのに、考えてしまう癖があります・・・。 『おいおい!そっちに行くのかよ?』『おお~い!ブレーキ遅いよ・・・』などなど。ドライバーの荒い運転が気になって仕方がない・・・。あるいは、これが快晴の乾いた路面であれば、リラックスして乗っていたのかも知れませんが。時速120kmで雪が残る湿った路面を激走する車では、リラックスのしようがありません。

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写真1)こんな路面をアクセル目一杯で走る乗り合いタクシー。

 タクシーの車種は、アウディのセダンタイプ。メーターは200kmまで目盛があります・・・。頼むから、これ以上スピード出さないでよ・・・。青い顔の私をよそに、後部座席の若いお嬢さん方は、終始リラックスの様子。携帯でお話してたかと思うと、二人で大騒ぎ。急に静かになったかと思うと、お昼寝。私は、気を紛らわそうと、路面は見ずに、周囲の風景を楽しむ事に。

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写真2)2つ目の峠道。積雪量は、20cm以上。路面の雪は踏み固められ、ツルツルすべすべ。

 流石に雪が深くなると、ドライバーもスピードを出さなくなりました。ドライバーがお嬢さんに何か告げると、彼女はビシュケクの家族(と思われる)に電話し始めました。察するに、「ママ、雪が降ってるから、到着は深夜になるわ。」ってとこでしょうか。オシュ→ビシュケク間は、12~15時間ぐらいで到着するとの噂ですが、もっとかかるとなると・・・、今夜のビシュケク到着は、午前2時とか4時とかになってしまうかも知れません。

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写真3)午後3時半、遅い昼食。峠道のレストラン。

 走り始めて5時間ちょっと、峠道の途中で、遅い昼食となりました。全く英語を解さない学生風の女性2人に、お勧めの料理を注文してもらい、出てきたのはグリヤーシュという具の多いシチューのような料理でした。ガイドブックの写真を見たり、私のデジカメの写真を見たり、楽しい昼食の後、再び危険な雪道へ。

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写真4)ちょっと・・・、やばくないかい?これ・・・??

 尚も上り続ける雪道は、オシュ~ビシュケク間にある2つの大きな峠の1つ目。登るにつれ、徐々に視界は悪くなり、ついにホワイトアウトしたような状態になりました。つまり、一面に積もった雪と、周囲の真っ白な風景と、降りしきる雪と、薄くかかった霧で、視界の全てが真っ白に・・・。こりゃぁ、危ないぞ・・・、と唾をゴクンと飲み込んだその時! 

 ザッ!ガガガ!!ザザーッ!!

 ・・・と、嫌な音と共に、車が激しく突き上げられました。道路を見失ったドライバーが、車を路肩の雪だまりに乗り上げさせてしまったのです。ギアをバックに入れても、1速に入れても、タイヤは空回りするばかりです。ドライバーは外に出て、車の下の雪を掻き始めました。私も助手席から外にでましたが、足を着いた途端に、1mぐらい滑り落ちました。この雪だまり、道路と崖の間にあったのです。おそらく、右の前タイヤは、完全に崖に突き出した形になっているのでしょう・・・。こりゃ、トラックか何かに轢いてもらわにゃ、出れませんよ、きっと。
 黙々と雪を掻いているドライバーは手袋の素手です。私の皮手袋を貸し、私も少しだけですが、雪かきを手伝いました。ある程度、車体下の雪が無くなったところで、後部座席の2人を下ろし、脱出を試みます。グゥオーン!と元気に音を立てる前輪が、凄い勢いで空回りしています・・・。やっぱり、ダメかな? 

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写真5)こんな状態です。

 悲壮感漂う顔で雪を掻き続けるドライバーと、それを見守る私たち。終日薄暗かった空が、いよいよ暗くなり始めました。日没を迎えたようです。乗り上げてから、30分ほど雪掻きを頑張ったドライバーは、ついに自力脱出を断念。通り過ぎる車を片っ端から停めて、人力で車を持ち上げて脱出する作戦に変更。
 5台の車が止まり、私を含め14人の男が揃いました。全員で落ちかけた車の前方を持ち上げ、うんせ!うんせ!と車を動かします。1分ほどで、無事に車は車道に戻りました。全員と握手を交わし、それぞれがそれぞれの車へと戻って行きました。

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写真6)暗かったので、ちょっとピンボケ。車を動かす男たち。

 脱出後、ドライバーの運転は慎重になりました。そりゃそうでしょう。1つ目の峠を越え、2つ目の峠を越え、時計は午後10時。この様子では、0時にはビシュケク市内に入れそうです。2つ目の峠は、東チベットを思い出すような、険しい峠でした。何度も何度もヘアピンカーブを曲がり、奈落の底へ落ちていくような深い谷へと入る。ここを自転車で走れたら気持ち良いだろうなぁ~・・・、つまり、最高に苦しいだろうなぁ~ってこと

 午後11時を回り、いよいよそれらしい町並みになってきました。ビシュケク市街地です。レストランやカフェのネオンサインに加え、クリスマス用の電飾も街をキラキラと輝かせていました。ロシア正教のクリスマスは、1月7日。まだ街は、クリスマスムードで溢れています。
 町外れのボーリング場で、トイレ休憩の後、それぞれの目的地まで走る事に。乗り合いと言えども、タクシーですからね。目的地まで連れてってくれるのです。まず、私の目的地、『さくらゲストハウス』へ。住所を頼りに近くまで来ましたが、詳しい場所までは解りません。ドライバーが携帯電話で、さくらゲストハウスに電話して、道を確認。5分ほどで、ゲストハウスの門の前に到着しました。「長い運転ご苦労さん、ありがとう!」ドライバーは、後部座席の若い女性たちを送りに走り去りました。

 さて、さくらゲストハウスです。迎えてくれたのは、オーナーの疋田さん。疋田さんと会うのはこれが2度目です。私は彼のニックネームしか知らず、コブヘイさんと呼んでいました。私と彼とその奥さんとの出会いに関しては、また今度触れることにしましょう。
 温かいゲストハウス内に入ると、奥さんのトルクンさんと、愛娘のさくらちゃんと、お客の飯田さんが迎えてくれました。長い移動の後でしたが、久しぶりの日本人との会話に盛り上がってしまい、午前3時までウォッカで盛り上がりました。

 日付は、12月31日に変わっていました。私のこの年末は、トラブル続きの大変な締めくくりでした。あと1日、何もなく過ごせますように・・・。
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