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どうでもいいけど、クリスマスイブですね 

12月24日 私にゃ全く関係ありませんが、クリスマス・イブですね。

 道路脇の木立の中で目覚めたのは10時(ウイグル時間8時)、日の出の後です。まだ薄暗い内に出発してしまえば、誰にも見つからないだろうと考えていましたが、もう明るいから・・・。氷点下6℃、まだ気温が上がらぬ寒い朝に、早速、訪問者が現れました。近所に住むウイグル人の老人。私はテントの中で起きていた惨事に、慌てふためいていたところでした。昨夕、夕食を摂った食堂で魔法瓶に汲んでおいた水が、漏れ出して、テントの中に大きな氷が張っていました。幸い、寝袋は濡れていませんでしたが、シュラフマットやカバンには、氷がビッシリ付いている・・・。
 テントの前で見学しているおじいさんに、挨拶だけして、ぶつぶつ言いながら、氷を落としていました。ようやく、氷が片付いた時、ふと外を見ると、おじいさんの姿はありません。オートミールを掻き込んだ後、コーヒーを飲もうとしたら・・・、また災難!今度は、コーヒーをテントの中にこぼしてしまいました、500mlの大きなマグカップに並々注いでコーヒーを・・・

あぁ~!もう!!最悪だぁ~!!

 そんなこんなで、出発準備が整ったのが、12時過ぎでした。車道に戻ると、先ほどの老人がたまたま通りかかり、出発を見送ってくれました。目指すは、昨日辿りつけなかったウルチャット!距離は多分、40kmちょっとです。もっと先まで進んでも良いのですが、キルギスに入国すると1週間以上ネット環境がないので、ウルチャットでネットカフェに行っておかねばなりません。寝袋やテントも湿ってるし、今日は、ウルチャットの宿で快適に眠りたい・・・

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写真1)徐々に険しくなる周囲の山々。天山山脈南縁を西に走ります。

 昨日は重かったペダルですが、今日もやはり重い。両腿&両ふくらはぎが、筋肉痛になっています。1年以上旅しているサイクリストがですよ・・・?恥ずかしい・・・。カシュガルで煩っていた腱鞘炎ですが、ハンドルを握っている分には、全く痛みはありません。もう完治してるのかも?
 走り始めて20kmほどで、漢語でウルチャット(ウーチャと発音)を意味する大きな石碑が建つ、町に到着しました。これがウルチャット? …ではありません。ここは、中国・キルギス間の2つの国境、イルケシュタム国境とトルガルト国境の分岐点。北に向かうとトルガルト。西に向かうとイルケシュタムです。トルガルト方面は、未開放地域を通過するため、この町で税関手続きを行わねばならないようです。町には、沢山トラックが停まっていて、トラックの運ちゃん向けの食堂や宿も沢山ありました。

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写真2)昼間っから、ケバブを食べる。

 この小さな町で昼食。ラグ麺と骨付きマトン・ケバブ2本で、15元もしました。せいぜい10元ぐらいだろうと思っていましたが・・・、高いなぁ! 中国滞在もあと3日程度、そろそろ手元の人民元を上手く努力をしなければ、国境を越える前に、お金が尽きてしまう・・・。
 食後、ウルチャットへ向け走行再開。残りは30kmぐらいとのこと。路面は相変わらず良いのですが、徐々に登りがきつくなってきました。海抜は、1900mから、2400mに。500mを緩やかに上り↑、上りきったら、また下りに↓

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写真3)周囲の山々は、木が一本もない乾いた岩の山。

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写真4)乾いた風景にラクダが良く似合う

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写真5)路面は良好。若干の向かい風があったため、長い下りでも時速40km程しかでない・・・。

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写真6)荷物満載の自右衛門号。カバンに入りきらないものが、前後の荷台に縛り付けてあります。

 交通量はあまり多くはありません。時折、『中国海関』と書かれた巨大なコンテナトラックが横を通ります。これは中国税関のトラック。国境周辺の税関施設を結んでいるトラックかな?? 通過する村々に人は少なく、地元民との交流がほとんどない走行が続きました。ハローやニィハオの声も聞こえない・・・。中国の辺境を走っているという印象を強く感じます。
 午後5時、52kmを走ったところで、ウルチャットに到着。ウルチャットは、随分と大きな町のようです。ここいらの県府ですから、インターネットカフェも、宿も困らないでしょう。町の中心に入ると、すぐに網巴(ネットカフェ)の看板と、招待所・旅館などの宿泊施設の看板が目に入りました。
 安そうな招待所に飛び込み、値段交渉。50元と言われたところを、値切って値切って、30元にしましたが、宿の親父さんが「公安に外国人が泊まる旨を報告・手続きに行くから、5元くれ」と。なんで5元なのかは、聞きませんでしたが、おそらく口利き料ってとこでしょう。まぁいいや、5元ぐらい。手元の人民元は、残り150元になりました。まだまだ余裕があります。

 夕暮れ時、買い物がてら、町を歩いてみました。どこも新しい中国風の建物ばかりで、ウイグル情緒のある建物は一切ありません。もともと何もなかったところにできた新しい町なのでしょう。町を歩いている人も漢族が多い・・・。
 夕食は、町の中華食堂へ。中国語で注文し、黙って食べていたので、誰も私を外国人だと思わなかったようです。食事をして、スーパーでこの先2~3日分のおやつを買って、手元には、120元。まだまだ余裕? 9時頃からインターネットカフェに篭りましたが、全ての用事は済みませんでした。また明朝行かなくては・・・。
 宿に帰る途中、深夜まで営業していたスーパーに入り、ヨーグルト味のお気に入りのアイスクリームを購入。ブラブラと店内を歩いていたら、800mlサイズの魔法瓶を発見!自転車のボトルケージに納まりそうなサイズです・・・。値札を見ると、58元と書いてある・・・。5分ほど迷って、ご購入ぅ~!! 手元のお金は、55元に・・・。

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写真7)ウルチャットの町中心には、いかにも、最近開発が進んだ町です!という風な味気ない中国風の広場が・・・。

 宿に戻ったのは、深夜を回ってから。到着後すぐに部屋で広げていたシュラフやテントはすっかり乾いていました。荷物をまとめて、ちょこっとパソコンを弄っていたら、時計は3時(実質的な時間=ウイグル時間では1時)になっていました。明日も移動なので、慌てて床に就きました。 zzzZZZ・・・
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