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チベット最後の集落スムシへ 

10月25日 目覚めると・・・、なんか寝た気がしない・・・

 昨晩は、暗くなってからテントを張りました。寝袋に入った腕時点で時計の温度計は、氷点下7℃でしたが・・・、朝方にかけて相当冷え込んだようです。未明に何度か寒さで目が覚めました。寝袋の顔のところをギュッと絞っていても、動いた時に隙間ができて、冷たい空気が肩に当たることもあります。足先がシュラフマットからはみ出すと、すぐに冷えてしまいます。起きては、体勢を変え、起きては体勢を変える。何時頃か覚えていませんが、寝袋から手を出して、テントの入り口あたりに置いてた腕時計を確認。気温は氷点下12℃を表示していました。 テントの中でですよ?外はもっと寒いはず・・・。目覚めても、どこかスッキリしない訳です。

 ん・・・んあぁ~!! 眠てぇ・・・

 昨日の晩に考えていた今日の走行目標は、50kmほど先の『チベット自治区・新疆ウイグル自治区の境界線』だったのですが、計画変更!35kmほど先のスムシに宿をとることにします。資料によると、境界線があるのは、海抜5090mの地点。海抜4800m付近のこの場所で、寒くて目覚めるぐらいだから、やはり5000m超の場所でのテント泊は厳しいでしょう。この先、可能な限り宿に泊まることにします。例え35kmしか進まないにしても、屋根があるところで寝るほうが大事☆


写真1)テントを張った場所は、大きな川の傍でした。川に降りて、氷を割って、食事用の水を取る。

 昨日の夕方は、手元に1リットルの水と600mlの紅茶があったので、給水はしませんでした。夜ご飯のラーメンで水は尽き、紅茶も朝食で飲んでしまいます。朝食のオートミール用の水を確保する為に、少し谷を下って、河原へ。川面は全部凍っていたましたが、氷の下には水がある。氷を石で叩き割り、4リットルの水を確保。朝食と飲料水に2リットル使い、残りの2リットルで洗顔と食器洗浄。


写真2)のぉ~んびり朝の準備をしていたら、どこからともなく羊の大群がやってきた!

 どこから来たんでしょう?この羊たち。100頭以上いそうです。羊飼いの女性の姿が見えましたが、私のテントには近付こうとはしませんでした。チベタンの子どもや男性なら、呼んでなくても来るんですけどね・・・。羊たちを眺めながら、ゆっくり出発準備。強烈な朝日を浴びたテントの中はポカポカ☆ このまま眠ったら気持ちいいだろうなぁ~・・・。 まぶたが重くなってきましたが・・・、ここは眠気を我慢して、出発する事に。スムシに着いたら、温かいベッドで寝れるんだ!! 正午、いつもより1時間遅い出発。


写真3)走り出して1時間半、峠に差し掛かった。

 走り出して10kmのところに、大きな廃墟がありました。もしかしたら、あれが昨日目標としていたドマルから82km地点の『Small Shelter』なのでは?確かに、ドマルから82km地点にあります。しかし・・・、あの廃墟、中で寝ようにも屋根が崩れていて、ちょっと危なそう・・・。
 廃墟を過ぎると、緩やかに上り続けてきた谷の奥に峠が見えてきました。海抜は5000m近くになっていましたが、この峠は5230mあるらしいので、あと250mは上ります。えっちらほっちら登ります。下から見て頂上だと思っていたところは、まだ頂上ではなく、更に先にも上り坂がありました。えっちらほっちら登りきる切ると、まだ先に坂が!?最後の坂に差し掛かる前には、民家らしき建物がありました。こんな峠道にポツンと・・・。


写真4)峠の頂に到着。

 さぁ、上りきったら下りです。目指すスムシまでは20kmほど。時速20kmペースで下れば1時間の距離ですが、標高差は200mだけ。ずっと下りっぱなしという訳ではないでしょう。いずれにしろ、午後5時にはスムシでしょうね。
 時速20km以上のハイスピードで一気に10kmほどを下り、その後は若干下っているように見える平坦な道になりました。大きな盆地の向こうの端には、スムシの集落らしき建物が見えています。最後の10kmも快調に走り続け、午後4時半、スムシの村に到着。


写真5)小さな小さな村が見えてきた。

 スムシには、10軒ほどの建物があるだけ。売店が1軒と宿が2軒。国道沿いの古びたトラックストップではなく、チベット人家庭の物置のような宿に泊まりました。もしかしたら、本当に物置だったのかも。村の中まで入り、「寝るとこある?」とジュエスチャーで訪ねたら、この部屋に通してくれたんです。 『うん・・・、やっぱり物置だよな、ここ。』 部屋には、ガラクタや野菜、米、などが散乱していました。ベッドは埃まみれです。
 単なる物置だったら、20元も払えませんが、この物置には払う価値があった!! 部屋には暖炉があったのです☆  チベットで良く見る、鉄製の暖炉兼コンロ。1時間に1回ぐらい、家主のおばあさんが、ヤク糞を持ってきて、暖炉にくべてくれます。私はその暖炉の熱を使って、スープを調理。温かい部屋の中で、のんびりした午後を過ごしました。

 日没後、おばあさんはヤク糞を持ってこなくなりました。もう寝ちゃったのかも。隣の家からは、雑音混じりのテレビの音が聞こえていました。こんなところでもテレビが見れるんですね。このスムシは、チベット人が住む村としては、チベット高原で最後の集落になります。テレビの音に耳を澄ますと、チベット語の放送みたい・・・、XZTV(西蔵電視台)だな。
 チベット特有の土作りの部屋の中には、ヤクバターの匂いが仄かに漂い(倉庫のどこかに保存しているんでしょう)、ヤク糞の暖炉が極寒の夜を温めてくれています。

 明日、チベットと新疆ウイグル自治区の境界を越えます。今夜がチベットで過ごす最後の夜ってことだな・・・、そう思うとちょっと寂しくなりました。
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