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スポーク交換とトラクター救出 

10月10日 朝から色々大変でした。

 目覚めたのは8時半、日の出の直前です。徐々に日の出も遅くなっていきますね。

 朝の冷え込みはそれほどでもありません。カイラース南面直下の朝と比べると、随分温かい。温かいからか?テントの中は結露だらけ。日が射せばすぐに乾くのですが、ちょっとした谷間にいるため、日が射すのに時間がかかりそう。朝食を済ませて、身支度を済ませた頃、ようやく陽があたり始めました
 
 まずは、昨日やり損ねたスポークの交換作業。チューブの空気を抜いて、タイヤとチューブを外して、リムテープを外して、折れたスポークを抜いて、新しいスポークを入れて、ニップルを締める。タイヤを元に戻す前に、念の為、全てのスポークをチェックしたら、他にも1本折れそうなものがありました。ニップルとスポークが変な角度で繋がってる・・・、多分これはすぐにニップルが割れるか、スポークが折れるかするでしょう。結局、2本のスポークを交換して、修理完了。40~50分かかりました。故障の原因を作った野口君を責める必要はありませんし、しようとも思いません。事故みたいなもんなのに、人を責めてどうしますか?

 パンク修理している間に、テントもいくらか乾きました。カバンの底から取り出した修理道具(滅多に使わない工具はカバンの底なんです)を片付ける為、一旦カバンの中身全てをひっくり返して、底からひとつずつ詰めていきます。こうしないと収まらないんです・・・。テントの中でガチャガチャやっていたら、外からトラクターのエンジン音!?テントから顔を出してみると、チベタンの青年が運転する大きなトラクターが川沿いを走っていました。道なんてない、石の多い河原ですが、大きな後輪がどんなところでも乗り越えて行きますトラクターって凄いなぁ~!

 荷造りを済ませ、テントを畳み、自転車に荷物を載せ始めた所で、こちらに駆け寄ってくる人影。さっきのトラクターの青年です。「タシデレ!なんだい?何の用?」 青年が指差したのは、川上300mほどのところにある自分のトラクター。よく見ると川のど真ん中に停まってる・・・、もしかして? 「川の中でスタックしちゃったの? で、俺にどうして欲しいの?俺トラクターのことなんて何も知らないよ?」
 青年に連れられて、トラクターのところに行きました。靴を脱ぐように言われ、靴を脱ぐと、川に入れというジェスチャー・・・。水深は深いところで40~50cmほど。どうかすると股まで水がきそう・・・。ズボンを半ズボンにして(私のズボンは、ファスナーで裾の長さが3段階に調節できる)、水の中へ。

 「ひぃ~!!ちべたぃ~!!」

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写真1)これどぉ~すんのよぉ~??

 青年と2人で、引っかかっているタイヤの周囲の大きな石を除けます。青年は、次々に石を持ち上げて、別のところに投げ込んでいきますが、私には無理・・・。20秒ほどで水の冷たさに耐えられなくなり、1つ2つ石を動かすと、水から上がります。それを2~3回繰り返しましたが、もう限界。「ねぇ、お兄ちゃん。この作業だったら、君1人でできるんじゃない?」
 テキパキテキパキ石を動かした青年は、トラクターに飛び乗り、エンジンをかけて脱出を試みます。ドッドッドッドッ!ドドッ!ドドッ!ドドドッ!ドドドッ!エンジンは高回転ですが、タイヤも高回転。大きなタイヤが水車のように水しぶきをあげて空回り。頭を捻った青年は再び水に入り、私を手招きしました。 「もうヤダよぉ~・・・、冷たいのヤダよぉ~・・・」

 泣き言は通じません。彼が私にどういう助けを求めているのか?よくわかりませんが、水の中に戻り、彼の作業をしばらく観察。どうやら、トラクターと後ろのトレーラーのジョイント部分を外したい様子。ジョイント部分に捻じ込まれている大きなネジだか棒だかを外せばよいみたい。『これも君1人でできるんじゃないの?』と思いましたが、できない理由がありました。ジョイント部分はトラクターとトレーラーが水平に並んでいると簡単に取り外しができるようですが、凸凹の川床にスタックしているので、トラクターとトレーラーが水平ではない。青年は、油圧ジャッキを川底に置いて、ジョイント部分を持ち上げようとしている・・・。「それじゅ無理でしょう?ジャッキは短すぎるよ。コレ使おう!」 荷台にあった1.5mほどの木の棒をテコにして、ジョイント部分の下に差込み・・・、 「ほら!上がったでしょ?」
 青年は急いでジョイント部分のボルトを緩めにかかりますが、私の足が限界寸前!一旦水からあがり、気合を入れなおして、再びテコに体重を乗せます。青年がボルトを外すまでの1~2分、私は弱音ばかり吐いてました。 「ちべたぃ~、足が凍るぅ~・・・、足が取れるぅ~・・・、早く!早く!早く取ってくれ!俺の足が付いてる内に! あぃ~!冷たいぃぃ!!」

 ボルトが取れ、トラクターとトレーラーが離れました。身軽になったトラクターは何とか冷たい水から脱出成功☆ 「おぉ~!やったぁ!!良かったねぇ、お兄ちゃん。・・・で?あの水の中に残ってるトレーラーはどうすんの?」 何か考えのありそうな青年、私にここで待つことを告げて、トラクターで更に川上へと走り出してしまいました。「おい!どこ行くんだよ!?」
 待っていてもいつまでかかるか判らないので、自転車のところに戻りました。冷え切った足をタオルで擦ったり、陽に当てたり、感覚が戻るまで温めます。その間、双眼鏡で川上に消えた青年を探していると、いました!!遊牧民の黒いテントの傍!あれって彼の家でしょうね、きっと。しばらく見ていると、急にテントが内側に萎みました!? 「あぁ・・・なるほど、テントを張ってる紐を使って、トレーラーを引き上げるのね。」

 せっかく足も暖まったことだし、トレーラーの引き上げは上手くいきそうだし、もう手伝う必要はないでしょう。大きく手を振って彼に合図を送り、自転車で走り始めました。

 いやぁ~・・・、朝から大変な目に遭いました。

20061212062759.jpg
写真2)正午に走行開始!草原地帯を走る。

20061212063125.jpg
写真3)走り始めて10kmぐらいのところから、舗装工事区間に。ローラーで均された路面は走りやすい!

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写真4)走行30kmほどでモンツェルに到着。モンツェルにも遊牧民の(強制)定住用集合住宅建設中(?)




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