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カイラース巡礼終了・・・ 

 10月8日 ナンコル巡礼を完遂することなく、Uターンしてきました。

 昨晩、人生で最も明るい夜を体験しました。おそらく、この先もあんなに明るい夜を体験することはないでしょう。最高の夜でした。

 が、ちょっと問題も。あまりに冷え込んだため、かなり体力を奪われてしまったのです。食料や水の準備も足りませんでした。朝方は確実に氷点下10℃を下回っていたでしょう。深い谷間にテントを張った為、11時くらいまで日が射さず、冷えた体はいつまでも温まらない・・・。

 冷た~い朝の空気の中、テントの外で朝食を作りながら決断 『未熟だな・・・、俺はまだナンコルを回るに値しない。Uターンしよう・・・。』 明るい夜を過ごせただけでも十分だとも思えました。このまま巡礼を進め、リンプンチェン山とカイラース山の間の5700m(目測で)の峠を越えるのは危険です。水は少ないし、エネルギーも足りないんですから。今回は、撤退するべきでしょう。

 この神々しいカイラースに近付くに値する、もっと強く逞しく豊かな心を育ててから、再びこの地を訪れよう。

 撤退を決めた理由は装備や気候だけが問題ではありません。私自身が未熟である点が、多々浮かび上がったからです。カイラースに最接近した夜、深~いところに隠していた私の弱い心を、カイラースに見透かされたような気がしました。それらは、昨日の午後に浮かんだ後悔の気持ちとは違います。もっともっと深層に近いところから浮かんできた弱い心・・・。どういうものかは、ここでは述べません。いつかそれらを克服したら、述べましょう。

 勝手に自分の中で撤退を決め込んでしまいましたが、他の2人もこれ以上進むことは考えていなかったようです。それに、野口くんは昨晩の冷え込みで、引きかけていた風邪が一気に悪化、テントから這い出してきた彼は朦朧としていて、とても歩ける感じではない・・・。午後1時下山開始。野口君の様子を見ながらゆっくり、4時間ほどをかけて、来た道を戻りました。
 午後5時頃、タルチェンを見下ろす、崖の淵に至りました。野口君はリョウゴ君に任せ、私は買い物を済ませてから、宿に戻りました。部屋に入ると、昏々と眠る野口君と、友井さん。

友 「大変だったみたいだね。」
心 「ちょっと無理してしまいました。もっと準備が必要でしたね。ナンコルを回るに値する人間になってから、再挑戦します。」


 撤退してきた訳ですが、妙に心は晴れ晴れしていました。納得の撤退だったのです。カイラースは、確かに神秘的な山で、私はその山に見合うだけの自分を持っていないんです。それを正直に受け止めると、 『自分で自分を認められるような人間になって戻ってくるぞ!』と素直に思えるんです。 

 ここまで自分の脚力だけで辿り付いたことは、自分でも素晴らしいことだと思います。そんな私をカイラースも評価してくれるでしょう、きっと。次回、この地を訪れる時は、車で来ることになると思います。その時は、自力で来たとか車だとか云々ではなく、 『お前、よぉ頑張っとぉ~みたいやねぇ。もうナンコル回っても良かぞ。ちょっと俺の目の前まで顔見せに来んね?』と、カイラースに言ってもらえることでしょう・・・。
 何でカイラースは博多弁なの?と笑った人もいるでしょう? なぜかというと・・・、私に話しかけてくるカイラースは博多弁のような気がするんですよね。なんと説明したらよいか・・・、カイラースは故郷そのもののような温かさ・懐の深さを感じるんです。で、男性的か女性的かというと、男性的。だから、きっと、上記のような言葉遣いに違いありません

 さて、私のカイラース山巡礼は終わりました。外周3周、ナンコル半周(途中でUターン)、合計で180kmちょっと歩きました。まだもう1つ、霊場のティルタブリの巡礼が残っていますが、カイラース山そのものの巡礼は終わったわけです。

心 「明日、出発しますわ。」

 この晩は、カイラースで出会った仲間たち、古林さん、野口君、リョウゴ君、友井さん、修さん、男ばかり6人でいつものカンティセレストランへ。カイラース最後の夜を楽しく過ごしました。
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