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カイラース・コルラ2周目/2日目 

 10月1日 カイラース・コルラ2周目の2日目。実は、今日はちょっと意味のある日なんです。

 目覚めたのは、8時過ぎ、朝日を浴びるカイラースを見ようと思っていましたが、外に出るとすでに北面の上の方に日が射していました。身支度をしながら、時折、僧院の玄関前に出て、カイラースを眺め、また部屋に戻って身支度を進める。やはり、あの朝の神秘的なカイラースは、凄いですねぇ~・・・。昨日から、カイラースの眼が見えるようになったので、更に神秘的☆

 1つ前のエントリーでカイラースの仏眼に気が付かなかった方の為に、ちょっと写真を加工してみました。

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写真1)ほら! ね?

 目覚めの良い朝。今日は足の痛みはありません。食堂でツァンパの朝食を頂き、出発準備完了。古林さん、リョウゴ君と3人で僧院を出発しました。すでに巡礼路を知り尽くしている、2人がどんな回り方をするのか、興味があります。
 21歳・リョウゴ君を先頭に、27歳・私、28歳・古林さん。歩き始めから、快調に進むリョウゴ君・・・、凄いわぁ~・・・。もともとアウトドア用品には拘る私は、巡礼の格好も本格的な登山用の装備。履きなれた登山靴と、パットの厚いバックパック、etc. で、リョウゴ君はと言うと、底の薄いスポーツシューズと、背中にパットのないリュックサック。手はポケットの中・・・。こんな具合ですが、ひょいひょいと石の多い巡礼路を進んでいます。

心 「リョウゴ君?足の裏痛くないの?」
リ 「痛いっスねぇ~。」

 いやぁ~、若さって素晴らしいなぁ~!おじさんびっくりです。痛いって言ってても、スイスイひょいひょい岩の上を軽快なステップで進んでいるんですよ?まぁ、彼が特別なのかと言うと、そうでもないのかも知れませんが。だって、巡礼のチベット人は、私よりも年上だって、ご老人だって、元気にコルラしているんですから。
 そんなリョウゴ君のペースは、脚力自慢&万全な装備の私とほぼ同じ。ということは、私も1日でコルラ1周できてしまうのかも?リョウゴ君に聞いてみたらところ、「このペースで殆ど休憩なしだったら、1日1周っスねぇ。」とのこと。・・・・無理です、さすがに休憩なしはきつい、きつ過ぎる!

 ディラ・プク・ゴンパを出てすぐの急な斜面を登ると、しばらく平らになります。ここで、リョウゴ君古林さんを突き放して、一足先へ。一昨日の晩に用意しておいたモノを巡礼路に残さなくてはなりません。

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写真2)『日本出発より300日 走行1万5680kmでこの地に至る。地球一周の想いを新たに再び荒野へ!!』

 ちょっと恥ずかしい文章ですが、これ、私が書いた文章です。この帽子は、私が雲南省で買って、たまに街中などで被っていた帽子。そして、この帽子を残した場所は、チベット人巡礼者が衣類や髪の毛を置いていく場所です。身近なものを聖なる山や峠に残すと、風が願いを天に運んでくれるんです・・・。私の旅の安全を願って、そして、更なる精進を誓って、この帽子を残すことにしました。

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写真3)カイラースに見つめられながら、今もあの帽子はあの場所にあるはず・・・。カイラースに行く人は探してみて下さい。

 衣類が積み重なった急斜面を上りきると再び平坦な道、そして、難所!ドルマ・ラ峠!!リョウゴ君と話しながら、ハイペースで登って行きます。途中、後ろの古林さんと間が空き過ぎた為、リョウゴ君は一時停止、私1人で一気にドルマ・ラの頂上まで登りました。頂上付近では、チベット人が祈りや五体投地礼を捧げる岩で、私もお祈り。バターが塗られ、ツヤツヤ光る岩には、それぞれ謂れがあるようです。その大部分が、12世紀の有名な密教行者・ミラレパに縁があるものとされているようです。ミラレパの説明は難しいなぁ・・・、私自身良くわかってないので、興味がある人は自分で調べて下さい。
 ドルマ・ラの頂上で、ルンタを撒き終わった頃、リョウゴ君、古林さんも追いついてきました。彼らは、チベット人巡礼者同様、五体投地礼で祈りを捧げていました。

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写真4)ドルマ・ラ峠頂上。五体投地の祈りを捧げるチベタン巡礼者。左の顔写真は、亡くなったお坊さんのもの。49日を迎え、仲間のお坊さんが供養の為に持ってきたらしい。

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写真5)亡くなったお坊さんの供養の為、仲間たちが持ってきたタルチョ。結びつけている途中で、突風が吹き、天高く舞い上がった・・・。

 頂上で一休みしていると、「あっ!タシデレ!!」ボン教のお坊さんたちです。1周目と同じ場所ですれ違いました。リョウゴ君、古林さんは、もう何度も何度も会っているはずですが、会う度に抱擁を交わし、挨拶を交わします。何か強い絆を感じる光景・・・、お坊さんたちも嬉しそうです。
 休憩を終え、ドルマ・ラの下りです。これが本当の意味での最大の難所。ペースを落として、慎重に下ります。急坂を下り、雪渓を渡り、滑りやすい砂利の急坂を下り、なだらかな谷間へ。各々のペースで下りました。下り終えたところで、川の水をろ過し、ジュースの元の粉を入れて水分補給。古林さんの到着を待ちますが、なかなか来ません。やはり、足の痛みが酷いのでしょうか・・・?到着した彼は、「ふたりとも早い!」とのこと。単純に歩く速度の違いでした。足の痛みは、竹の杖から登山用のストックに変えたことで、ずいぶん楽になったそうです。良かった。

 ドルマ・ラを下り終えると、緩やかな川沿いの道になります。2時間ほど、語らいを楽しみながら歩くと、最後の僧院、ズゥル・プク・ゴンパに到着。宿屋の看板娘からペプシを買い、宿屋の食堂に古林さんを残して、私とリョウゴ君で、山の斜面にあるズゥル・プク・ゴンパへ。ここはミラレパが創建した僧院だそうで、本堂の中にはミラレパが素手で作り、瞑想していたという洞窟があります。ここも坂野さん情報で、「ミラレパの洞窟から、本堂の位置口を見ると、ある山の頂上が、計算されたかのようにキレイに見えるんですよ。」とのこと。何がどのように見えるのか?奥行き2mほどの洞窟(窪み)に入ってみましたが、坂野さんがおっしゃっていたものは見えませんでした。しかし、お堂の外に出ると、洞窟の中からでも見えるという、シルエットの美しい山頂が尖った左右対称の山が見えました。瞑想用の洞窟から見える山、あの山も何か謂れがある山でしょう、きっと。

 午後6時20分、ズゥル・プクの宿屋を後にして、タルチェンまで最後の区間。1周目は珍しく風のない午後でしたが、2周目はいつもの西よりの風。深い谷間が走るカイラース周辺では南の風になり、正面から砂交じりの強風が吹き付けます。マスクやタオルを口元に当て、ほこり舞う巡礼路をハイペースで歩き続けます。このペース、2日で1周だったらキープできるでしょうけど、やはり1日1周ずっとこのペースは無理です。最後の10kmを2時間ほどで歩き、タルチェンの町に戻ったのは、日没後でした。薄っすらと光輝くカイラースに手を合わせて、2周目のコルラ終了。

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写真6)日没直後、ナムナニ峰とヒマラヤの山々。

 夕食は、いつものカンティセレストランで豪勢に。私ら3人と、坂野さん、野口君。人数が集まると、中華は本当最高の料理ですね!今日はまともに昼ごはんを食べなかったので、箸がなかなか止まりません!

 カイラース・コルラ2周目、この周は、心の底から湧いてくる温かみと、厚い巡礼者たちの想いを感じることができました。
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