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湖南省人は気前が良い? 

 9月22日 パルヤンの町を出発。ここから、カイラース山(巡礼の基点はタルチェンという町)までは真っ直ぐ走ると4日で着きますが、その手前にある聖湖・マナサロワール湖にも訪れるので、6~7日かかるでしょう。間に、町はないので、1日60kmぐらいずつ走って、適当な場所でテント泊になります。

 パルヤンを9時半に出発。宿に泊まった翌日は、テント泊に比べると、1時間以上早く走り出すことができます。冷たい朝の空気の中、開けた平原を西へ。深い砂の道・ガタガタの砂利道にも徐々慣れてき始めのか、走りは快調☆ 昼過ぎから向い風になりまるので、それまでの4~5時間で走れるだけ走っちゃいましょう!

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写真1)草原には、馬やヤクの姿。遠くにはヒマラヤの山々。

 美しい光景です。このあたりは、小さな湖が多く、どこまでも草原が続いています。放牧のヤクは見慣れてますが、放牧の馬はこれまであまり見なかったな、そういえば。馬たちは、私が近付くと、ジッとこちらを見ています。ヤクたちを同じで、私の動きを慎重に観察しているのでしょう。ある一定の距離まで近付くと、ゆっくり歩き出し、遠ざかっていきます。ヤクは、急に走り出しますけど。草原を歩く馬の姿・・・・、優雅だなぁ~
 ボチボチ走って、走行が10kmを越えた頃、数台のランクルに追い抜かれました。パルヤンに泊まっていたカイラースツアーの観光客の車でしょう。最後の車が私を追い抜くとき、急に減速しました。『あぁ・・・、またか・・・』。助手席と後部座席に座っている中国人観光客が窓からカメラだけを出して、私を撮っています。『ったく・・・、ムカつくなぁ~!!』 最近、これが大嫌いな私。こんなことせず、車を止めて一言「撮ってもいい?」と聞いてくれれば、全く問題はありません。「OK?」とだけでも聞いてくれれば・・・、ポーズだって取ってあげるのに。

「無礼な奴やなぁ!!止まれよ!コラ!!」

 叫んでみても、聞こえないでしょうね。『止まる訳ないか・・・』この(プチ)ムカつきを持ったまま走っては、せっかくの風景が褪せてしまいます。深呼吸をして、平常心を取り戻すと・・・、あれ!?車が停まってる!!
 後部座席から出てきたのは、一眼デジカメを持った30代ぐらいの男性。私の方へ、駆け寄ってきましたが、20m手前で膝を突いて「カシャ!カシャ!」って・・・。『だから!俺に一言断わりを入れろよ!!』 近くに寄ってきた男に、「Hey! Don't take my picture!! At first!! Say “Hello”!! Say “OK?”!! Say “可以嗎?”!! (ヘイ!俺の写真撮んなよ!まず!ハローって言えよ!OK?って言えよ!良いですか?って言えよ!!)と強い口調で抗議。
 何のことやら解らない、といった顔の男は、「あんた日本人だろう?私たちは、同じ宿に泊まってたんだ。」 解ってないなら、もう一度中国語で言ってやろう、と思ったら・・・、私の顔の前に差し出された青リンゴ・・・。「これ!食べなよ!!あっ!お湯いるかい?ちょっと待ってな!」 青リンゴを私に渡すと、男は車まで走って戻り、大きな魔法瓶を持って、また走って戻ってきました。標高4600mの高所なのに・・・。ハァハァ言いながら、「ハァ、これも!ハァハァ、まだ、リンゴ、ハァ、あるぞ!お湯、必要な分だけ入れていきなよ!」
 「いいんですか?頂きます。謝謝。」 さっきまで煮えくり返っていた腹は、リンゴを欲して胃液の分泌が始まっています。嗚呼、食べ物に弱いサイクリストの悲しい性よ。リンゴ3つと、お湯を1リットルほど貰いました。「湖南省には来るか?」と笑顔のこの男。「いいえ。もう湖南省は走ってきましたからね。」「おぉ!そうかそうか!まぁ、頑張れよ!」また駆け足で、車に戻って行きました。

 湖南省人かぁ~・・・。中国を走って、6ヶ月以上が経ちますが、振り返ってみて気がついたこと。『湖南省人は気前が良い』。湖南省走行中は、食堂で「何でも好きなの頼みな、無料だよ。」とタダで食事をさせてもらったり、個人経営のスーパーで会計の際、「あんた自転車で旅してるの?代金はいらないよ、持って行きな。」なんてことも。道ばたで、飲み物やフルーツなどの差し入れをもらったことも何度か。
 他の省でも、飲み物やフルーツの差し入れはありましたが、食事代無料、買い物代金無料いうのは、湖南省だけでした。湖南省通過後に知りましたが、湖南省人が気前が良いというのは、中国人の間でも認知されていることのようです。毛沢東を始め、中華人民共和国建国当初の指導者を多く輩出した土地だからでしょうか?関係ないか??


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写真2)ヤクを追いながら西へ進むチベタンの遊牧民。

 リンゴを2つ食べて、すっかり機嫌も良くなりました。単純な私でスミマセン。再び気持ちよく草原(の中にあるガタガタ)の道を走っていると、右手にヤクの群れ。若い男が後ろから、ヤクの群れ追い、西へと向っています。前方には、別の群れ。こちらは馬に乗った男が追っていました。自転車の私とそれほど進むスピードが変わらないので、追い抜いたり、追いつかれたり、10km近く一緒でした。ヤクの群れが私を怖がって急に逃げ出し、群れがバラバラになることも。ヤク使いの若者には悪いことをしました。その度に、走り回ってヤクの群れを集めていましたから・・・。
 そろそろ昼食にしようと思って走っていたら、前方にスタックしたランクル。その脇に、欧米人のおばさん2人と中国人のおじさん1人、そしてテントが2つ。聞いてみると、昨夕パンクして、スペアタイヤもすでにパンクしていて、動くに動けず、救助待ちとのこと。「今朝通ったチベタンのランクルドライバーに、パンクしたタイヤを持って行ってもらってて、彼が町で修理して帰ってくるのを待ってるの。たまにはこういうハプニングも良いもんよ。ねぇ、Mr.Lee?」なんだか、申し訳なさそうなMr.Lee。 彼らのキャンピングチェアーを借りて、のんびり話しながら昼食。 「ラーメン2袋で足りる?」うれしいことに、干し杏、クッキー、チョコレートを貰いました!フロリダ人も気前が良いのかな?今度アメリカ人に聞いてみよう。

 昼食後、比較的硬い地面の平原になりました。ガタガタの道路を走るより、道路脇に沢山はしっている轍を走った方が楽です。向かい風が吹き始めていましたが、硬くて平らな土の道は、走りやすぅ~い!!時速15kmで快調に距離を伸ばします。

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写真3)道路には、着き煙を上げて走るランクル。私は平原を快調に走行☆

 午後4時を回ったところで、向こうから走ってくる欧米人サイクリストカップルが見えました。「ハロー!どこから走ってきたの?」「日本です。あなたたちはベルギーですね。ご主人の背中の具合はどうですか?」「何で知ってるの!?」「あなたたちを知ってるサイクリストに毎日のように会いますからね。」 サガ以降毎日、西からやって来るサイクリストに会っています。それぞれと20~30分立ち話をしてるので、前後にいるサイクリストの話は、必ず話題にあがるのです。ご主人の背中の痛みは、もう大丈夫とのこと。「じゃぁ!お気をつけて!」

 西日が強く私の顔に指します。真西に進んでいるので、仕方がない・・・。幸い轍の道は、走り易くにくくはなく、随分と距離が伸びました。立ち話や休憩など、いつもより停まっている時間は長かったけど、71kmを走りました。きれいな草原の風景、気前の良い湖南省人、自転車と並走するヤクの群れ、親切なフロリダ人、初めて会ったのに知ってるサイクリスト。今日は1日楽しいサイクリングとなりました

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写真4)午後7時、長い影が平らな平原に伸びる。
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