スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

地球みちばた見聞録/第14回 

2006年7月25日掲載

麗江―シャングリラ(中国)

濃厚バター茶とおばあさん

 道中で出会った欧米人サイクリスト3人とともに、中国・雲南省を突っ走ります。40kmも続く坂を登り切ると、標高3千m超の草原地帯が広がっていました。宿を探そうと、歩いていたおばあさんに中国語で尋ねると、笑顔でうなずき、先導してくれました。
 国道から外れ、豚や牛が歩き回る村へ。着いたのはおばあさんの家です。「ここで寝て、ここで食べなさい」。チベット語を話す彼女は、手ぶりで示しました。12歳の孫娘とその母が同居する女3人暮らしで、男たちは出稼ぎ中だそうです。広くて薄暗い居間に、香ばしいバターのにおいが部屋中にたち込めてきました。夕食はジャガイモのバターいためと白米。質素ながら、胃に染み込むようなうまさです。ここでの1日は日没とともに終わります。家は2階が居住部分になっていて、階下の家畜のいびきに誘われ、間もなく深い眠りに落ちました。
 翌朝、目覚めるとすでに食事の準備が整っていました。チベット定番のツァンパ(焦がした麦粉を水やお茶でこねたもの)とバター茶なのですが、このバター茶が難敵です。
 ヤクの乳から作ったバターはびっくりすつほど濃厚。正直に言って口になじみませんが、それでも家人の思いがうれしい。欧米人が断念する中、えいやっと3杯立て続けに飲み干しました。
 ふと居間を見渡すと、おばあさんの姿がありません。もう牛を放牧に連れて行ったとのことです。孫娘と母親に見送られ家を出発しました。
 「お礼、言えなかったな」。少し悔みながらペダルをこいでいると、村外れの牧草地のずっと向こうで、こちらに手を振る人がいました。
 あのおばあさん?きっとそうでしょう。でしゃばらず、静かな優しさがあふれる彼女の笑顔。草原に見たその姿に、私たち旅人のペダルに新しい力が加わった気がしました。

14-0RIMG.jpg
掲載写真)バター茶をつくるおばあさん。木筒の中に、お湯、茶葉、バター、塩を入れて「ジュゴジュゴ」とかくはんする。

14-1grppics.jpg
関連写真1)欧米人サイクリスト3人とグループラン/左から、カリーナ・パルメ(独)、シーナ・ホール(豪)、私(日)、ベンジャミン・ウォーカー(英)

14-2michibata.jpg
関連写真2)孫娘もお手伝い

14-3IMG2930.jpg
関連写真3)翌朝、牛を牧場へ連れて行くおばあさん。シーナが目撃。

14-4CIMG2929.jpg
関連写真4)おばあさんたちの家。パラボナアンテナがあるけど、テレビは故障中。

14-5RIMG.jpg
関連写真5)バター茶(左)と、ツァンパのバター茶溶き(右)

20061207075223.gif
麗江―シャングリラ(中国) 
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://whereiskokoro.blog34.fc2.com/tb.php/423-1f2ba97e

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。