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地球みちばた見聞録/第3回 

2006年2月14日掲載

鄭州―西安(中国)

きょうだい3人、夢見る学生

 1月13日、シルクロードの玄関口・西安市に到着しました。久しぶりに走る大都会の交通量に圧倒されながらも、自転車のペダルに力が入ります。かつて大帝国・唐の都として多くの旅人を迎えたこと町には、今も世界中から多くの観光客が訪れています。
 外国人が多く宿泊する市内のユースホステルで、思いがけない客と出会いました。アレックスと名乗る22歳の中国人青年です。同市内の大学生で、潜行は機械工学。もちろん本名は別にありますが、英語が堪能で、自分で考えた英名を名乗っています。
 大量の荷物を部屋に持ち込む私を珍しそうに見つめる彼。最後に自転車を目にすると、堰を切ったように様々な質問が飛び出してきました。名前は?どこに行くの?・・・。まさに好奇心の塊です。
 夕食後、連れだって近くのバーに。昨年の反日デモの影響はどこ吹く風、彼の仲間内では、日本のテレビアニメやドラマが流行中です。バスケットボール漫画「スラムダンク」のTシャツ姿の彼はビール片手に、「世界的な工学デザイナーになりたいんだ」と熱く語りました。
 そして話題が家族に及んだとき、私はビックリ。一人っ子政策を取る中国にあって、彼は3人兄弟の長男だったのです。「弟の誕生前後に、引越しを繰り返して、行政からの追求を逃れた」とか。また、どうしても女の子が欲しかった彼の父は、妹を養子として迎えたそうです。
 そういえば、西安の街角では子どもを2、3人連れた親をちらほら見かけます。「僕も4人きょうだいで、日本では多い方だ」と言うと、彼は「きょうだいが多いと楽しいこともたくさんあるね」。確かに、衝突も多いけど学ぶことも多い「一番身近な他人」は貴重な存在です。妹たちを懐かしむ彼の姿に、私も日本の兄や妹を思い出しました。そして翌早朝、彼は西安駅に向け宿を後にしました。
 大学が春節(旧正月)の長い休みに入り、西安駅は帰省する若者であふれています。西安は「市」とはいえ、面積は福岡県の2倍以上の約1万平方km。郊外の学生が早朝の列車に乗るには、中心街に前泊しなければなりません。別れ際、アレックスは笑顔で言いました。「弟たちにも君を紹介したい。広州でまた会おう!」
 わずか一宿一飯の付き合い。でもまたひとり、かけがえのない友人が増えました。

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掲載写真)地元に帰省する若者たちでにぎわう西安駅前の広場。友人とのしばしの別れを惜しみながらも、家族に会える喜びがあふれていた。=西安市。

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関連写真1)シルクロードの玄関。西安の西門前にて。

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関連写真2)唐の時代の代表的な旅人。『唐僧』こと『三蔵法師玄奘』の像。

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関連写真3)アレックスと。ユースホステルの部屋の前で。

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鄭州―西安(中国)
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