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地球みちばた見聞録/第1回 

2006年1月10日掲載

釜山 - ソウル (韓国)

サドルをぽんっ、男の目線

 「絶対、走破してやるぞぉ!」。昨年12月4日夜、私は対馬(長崎県)北端にある高台で、高ぶる気持ちを抑えきれずに叫びました。
 真っ暗な海の彼方に浮かぶ、かすかな光。見えるのは、約50㌔離れた韓国・釜山の明かり、そう、大陸の光。2日後、釜山港に入港し、世界一周の旅にこぎ出しました。予想通りに厳しい冷え込み。冬期登山用のジャケットに身を包み、寒風をついて走ります。
 田舎では通りの人影はまばら。いくらか心細くもありますが、ほっとするのは、ドライブインや食堂です。結露でガラスが真っ白に曇ったドアを開けると、あちこちから「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と声がかかりました。
 私が日本人とはすぐに分かるはずもありません。みんな韓国語で話しかけてきます。何やら、「こんな寒い中、自転車でどこ行くの?」と聞いてくれているようです。
 あらかじめ用意しておいた韓国語のメモ書きを示しました。〈私は日本人です。自転車で世界を周る旅をしています〉。おしゃべりな店のおばさんは目を丸くしてびっくり。励ましの言葉をかけ、熱いお茶を出してくれました。日本の食堂にもいそうな「おかみさん」の雰囲気に、親近感も増しました。
 隣のテーブルでは、強面のトラック運転手が黙々とキムチチゲ定食をたいらげています。店先に停めていた私の自転車を「がんばれよ」といった調子で「ぽん」と軽く叩き、こちらにちらっと視線を送ってくれました。
 寒風に身を縮めてトラックに戻った彼。これから、どこに何を届けるのでしょうか。あのアイコンタクトは、ともに「独りで道を走る男」どうしとして、投げかけられたエールだったのかもしれません。
 ドライブインでの小さな触れ合いは、身も心も体も温かくしてくれました。私は、再び氷点下3度の世界でペダルを踏みます。そして釜山を離れて7日後の14日、600㌔を走り終え、ソウルに到着。高層ビルが建ち並ぶ通りは、人であふれ返っていました。

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掲載写真)仕事の合間に雑談する韓国の食堂のおばちゃん。まるで日本にいるような雰囲気だ。会話からは「イルボンサラム」(日本人)という言葉が聞こえてきた。

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関連写真1)氷点下のサイクリング、寒さ対策は万全です! 誰?この人!?


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関連写真2)最も寒かった朝、氷点下12℃を体験。

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釜山 - ソウル (韓国)
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