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『コリオリの力』と『ココロの力』 

2010年08月31日 『コリオリの力』なんですか…? うぅ~ん…、神秘的な力ですねぇ~…


いきなりですが! これなんだ!


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写真1)キトの北20kmほどのところにある巨大なモニュメント

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写真2)大きな台座の上には地球。地軸を90度傾けた状態、つまり“真横”になった状態で乗っかってます。地球を両手に頂いているのは私。

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写真3)えぇ~い!こうすりゃ解るかな!?


 はい、解りましたね!!

 赤道です!!



 同宿の日本人旅行者・瞬くんを誘って、メトロバスと郊外バスを乗り継ぎ…、キトの北20km! ミタ・デル・ムンドというところにある『赤道記念碑』に行って来ました!
 私、26日にキト市に入りましたが、その際…、“いつの間にか”赤道を跨いでいました。道路脇に『ここが赤道だ!』という風なモニュメントや標識があるものと期待していたのですが・・・、なかったんです。
 27日には、同宿の日本人旅行者6~7人総出で『赤道記念碑』に団体観光に行きました。が、私が喉を潰してしまっていたため、外出を控え、ひとり宿に留守番となりました…。

 赤道を跨がぬまま…、5日間が経過…。

 こりゃぁ、赤道記念碑に行かずして、キトは出れますまい!! と気合十分で今日を迎えました。


 赤道なんてのは、地球上に4万kmに渡って存在する見えない線(緯度0度の場所)なわけです。見えないもんだから、『来たぞ!』という実感を持ってもらうためのモノがないと、観光客は困りますよね。

 で、赤道記念碑ですよ! 入場料2ドルの記念公園の中央に聳える巨大なモニュメント。そのモニュメント下には、東西方向にオレンジ色の太い線が記されていました。これが赤道! なんと解り易く、ありがたい『赤道』でしょう!!


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写真4)記念公園内の土産物屋には、アルパカの毛で編んだ壁掛けとかも売られてて、いかにも!観光地!!という雰囲気たっぷりです。でも、パンダも白熊も、赤道直下のエクアドルにはいないけど…?(笑)


 話を戻しまして、赤道です、赤道!

 誰もが、写真3の私のように、赤道を跨いでみたくなります。ラインを跨いだ両足を見下ろすと…、『赤道に立ったぞ!』、『赤道を跨いだぞ!』という感覚が湧いてきます。


 普通は…、ね…





 はい、次の写真です。これなぁ~んだ!? よぉ~く見て下さい。

05_IGP4420.jpg
写真5)衛星画像です。黄色い線は赤道を示しています。画像の左下の方に、『赤道記念碑』が見えます。


 あれ…?あれれれ…?

 はい、そういうことです。この赤道記念碑、赤道の真上には立っていません(笑)


 ・・・はい、では次へ参りましょう!

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写真6)はい、コチラへどうぞ! 赤道記念碑のある公園から北に200mほど、民間の観光施設『赤道博物館』です。


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写真7/左)入り口では、リャマがお出迎えしてくれます。
写真8/右)比較的狭い敷地内には、エクアドルアマゾンに暮らす部族の家屋を再現したものなども並んでいます。

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写真9)その奥にあるのが、こちら!! 『緯度00度00分00秒』の本物の赤道です。

写真10)ここの赤道上には、色々な実験コーナーがありました。赤道を目で見て、体で感じることができるのです! あっ、左に瞬くん写ってる。

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写真11/左上)流暢な英語を話すガイド氏の実演により、ある有名な実験が始まりました。赤道上では、卵が立つ! というものです。
写真12/右上)赤道上に置かれた台の上には、釘が打ち込まれています。その釘の上に、生卵を立てる…。まずは私! 神経を集中し、卵と格闘すること7~8分…
写真13/左下)おおっ!立った! 生卵が釘の上に立った!!私、この実験の成功により『卵先生』という証明書(もちろんスペイン語ですけど)を発行してもらいました。ちなみに、同行の瞬くんは証明書獲得できず…。
写真14/右下) こちらは、赤道上では平衡感覚が失われ易いという実験中。

 他にも色々と面白い実験がありました。一番面白かったのは、『渦の回転方向』に関する実験! ビデオで撮ったがために、ここで写真を紹介することができなくて残念です…(動画のアップの仕方がわかりません!)。
 えぇ~っと、どういう実験だったかと申しますと・・・。動かせる洗面台(シンク)がありました。そのシンクに栓をして、バケツ一杯分の水を注ぎました。で、バケツは、シンクの下に置きました。シンクに溜まった水の上に、小さな葉っぱをいくつか浮かべました。そして、ガイド氏が栓を抜くと…、水はシンクの底から、バケツへと落ちますね? この時、水面に浮かぶ木の葉を見ていれば、できた渦がどちら向きに回っているのかが判りますよね?

 これを赤道上でやりますと・・・、水は渦を巻かずに落ちていきました。

 赤道から北に2mほどの『北半球』でやりますと…、水は反時計回りに渦を巻いて落ちていきました。

 赤道から南に2mほどの『南半球』でやりますと…、水は時計回りに渦を巻いて落ちていきました。



 『コリオリの力』だそうです。 コリオリの力とは、地球が東向きに自転しているために、その上を移動する(運動する)モノに働く慣性のこと。低緯度の地点から高緯度の地点に向かって運動するモノには、東向きの力が働き…。逆に高緯度から低緯度に向かって運動するモノには、西向きの力が働きます
 解りますか…? 頭で理解しようにもビジョンが浮かばねば難しいですよね…。コリオリの力、解り易い例を出しますと、台風! 北半球で生まれる台風は、反時計回りに渦を巻きますよね? 台風の中心に向かって、南から吹き込む風は『低緯度→高緯度』に運動しているので、東向きの力を受ける。つまり、台風の中心より、ちょっと東側に流れます。逆に北から吹き込む風は『高緯度→低緯度』に運動しているので、西向きの力を受ける。つまり、台風の中心より、ちょっと西側に流れます。で、回転が生まれるわけですが…、反時計回りになりますよね…?
 えっ…!? 余計に解り難くなっちゃったかな…? では、机の上にコインを置いて下さい。そのコインの下(=南)に右の人差し指を当てて、右側(=東)を通して、上↑(=北)に。そして、コインの上(北)に左の人差し指を当てて、左側(=西)を通して、下↓(=南)に…、動かしました? コインはどうなりました? 反時計回りに回りませんでしたか??

 え~…っと、余計に説明が長くなりましたが(笑) こういうことです。北半球に発生する台風や低気圧は、コリオリの力を受けて反時計回り!!ということで、ご理解下さい。南半球では、逆向きにコリオリの力が働くので、南半球の低気圧は時計回りに雲を集めます。

 よく聞きますよね? 北半球の渦は反時計回り、南半球の渦は時計回りにできるって。聞いたことありませんか? ガイド氏がやって見せた洗面台と水を使った実験は、それを実証する実験だったのです。聞いていましたが・・・、まさか! ほんの2mの違いで、こんなに顕著に違いを見ることができるとは…、いやはや、凄いもんです! コリオリの力!!

 ちなみに、『卵が立つ』というのも、これにもコリオリの力が関係していると言います。赤道上ではコリオリの力(東西方向への力)が生じない赤道の真上では物体にかかる外的な力は重力と遠心力のみ! 重力は真下に働き、遠心力は真上に働きます。ゆえに、卵のような不安定な形状のモノでも立ち易い!と、ガイド氏は説明してくれました。

 他の実験は…。両手の指を絡ませて強く握り、目の高さに両腕を突き出して力を入れる。その腕をガイド氏が力をかけて引きおろし、客はそれにできる限り抵抗する…。という実験も印象的でした。
 赤道から2m離れた場所でやった後、赤道上で同じことをします。すると!どうでしょう!?赤道上でやった時の方は、抵抗むなしく、「アレ…?」っという感じで、力が空回りしているかのごとく、すんなり腕を引き下ろされてしまうのです…。私、力を加減したつもりはないですよ!?自転車旅で培った隆々の背筋でもって、最大限抵抗しました・・・。が、ガイド氏にすんなりと負けてしまいました・・・。これも赤道の神秘でしょうか…?

 この原理は、説明するとこれまた長くなるのですが・・・。地球の重力というのは、場所によって違うものです。重力の大きさを決定するのは、地球の中心からの距離。中心から遠いと体重は軽くなります。近いと重くなります。大雑把な例えを言いますと、あなたの体重が自宅の風呂場で50kgだとしたら、エベレストの山頂では48kgになったりするのです。
 で、赤道ですが・・・、赤道は地球上で最も重力が少ない場所なんです。地球は『回転楕円体』です。自転軸に対し真横から見ると、楕円になっています。自転軸の半径よりも、赤道の半径の方が21km程長いんだそうです。ゆえに赤道は地球の重心から一番遠い場所ということになります。よほど、エベレスト山頂よりも、赤道上の方が地球の中心からは遠いですからね。ガイド氏曰く、赤道上では誰もが1kgくらい体重が軽くなってるんだそうです。痩せるわけではありません、・・・残念。ただ、数値上、体重が軽くなるんです。重力が少なくなりますから。
 そんな赤道上に立っている人の体は、普段受けている重力よりも、若干重力が少なくなっていることを感じることはありません。しかし、確かに、若干重力は少ないのです。その“少し”を実感できぬがゆえ、筋肉などが無意識の違和感を修正できず、普段どおりの働きができなくなる、という説明を受けました。




 いやはや、面白いもんです。あまりにはっきりと出るその“違い”ゆえ、疑ってしまいそうなほど、不思議なことを体験しました。



 ホント…、疑ってしまいそうなほど…。


 疑って…、ねぇ…、しまいたくなりますよね…?



 どうなんでしょう? 実際のところ…? ねぇ? 疑いたくなりません??


 考えてみてください。私たちが始めに行った『赤道記念碑』! アレは17世紀にスペイン人が測量した際に割り出された赤道だそうです。で、その後に行った『赤道博物館』の赤道は、12年前にGPSで割り出された赤道だそうです。

 アレアレ?でも、写真5の衛星画像を良く見ると、ここの赤道もまた少しずれています…。あの画像が正しければ、本当の本当の赤道は、この博物館の北側の入り口付近。つまり、この実験コーナーがある赤道から北に50mぐらいのところになってしまいます…。

 そもそも、『コリオリの力』って、そんなに顕著に現れるものでしょうか? たかだか、2mだけ、北に行ったり南に行ったりしただけですよ? それで渦の向きが変わりますか・・・? だったら、12年前のGPS登場を待たずとも、19世紀にフランス人のコリオリ博士が『コリオリの力』を発見した後、200年近くも待つことなく、とっくの昔に本当の赤道が見出されてはいないでしょうか!?
 
 そう思いませんか…??

 それに…私、聞いたことあるんです! 水にできる渦の向き、『北半球は反時計回り』、『南半球は時計回り』っていうの・・・、アレ、誤解なんですって!間違った認識なんですって! つい先日、ウィキペディアででも確認しました。確かに、アレは誤解なんだそうです…。 
 まぁ、台風などならば、コリオリの力の影響を受けていることは理解できます。貿易風や偏西風も然り。それらは南北数十km~数千kmもの幅で、コリオリの力を受けているのです。

 んが…、洗面台の渦って…。たかだか30cmくらいの洗面台の、たかだか4cmくらいの穴にできる、たかだか2cmくらいの渦ですよ…? コリオリの力は、残念ながら、そんなに小さなモノに影響を与えることはないそうです…。


 うぅ~ん…、あの数々の実験はどこまで本当なのだろう??

 は、お隣の赤道記念碑の前の土産屋の軒先でも“立ってた”し…。そもそも、卵は南北方向に“運動”してません…。動いてないモノに、コリオリの力も何も働かないじゃないですかね…。

 力いっぱい握った腕をガイド氏が引き降ろす実験、あれなんか、ガイド氏の力加減だけで、結果は変わりますよね(笑) 赤道から離れた場所では手を抜いて、赤道上では本気で降ろしにかかれば良いだけです…。

 渦のできる向きも、実は少し気にある点がありまして…。赤道上と北側と南側、それぞれの地点で同じこと(水を張って栓の抜く)をやったのですが、その際、シンクの置き方が微妙に違ったんです。実験コーナーの地面は真っ平らではなく、微妙に歪んでましたし…。シンクは金属製で楕円形でした…。あれがもしも、真っ平らな場所で、シンクの置き方も全く同じで、シンクもつるつるの円形だったなら、結果は違ったかも知れませんよね…?



 どうなんだろう・・・?


 どうなんでしょう・・・?


 うぅ~ん・・・


 でも、まあ・・・



 実験云々はお遊びということで、良いじゃないですか!? 大事なのは、赤道を跨いだ!ってことです。

 これだけは疑念も疑惑もございません! 私は今日、赤道を跨いでやったのです!!
 


 振り返りますと・・・、昨年2009年の7月28日…。私はアラスカの北の果て、デットホース(プルドーベイ)に立っていました。北緯70度12分でした。北極圏です。あの最果ての地へと続く道を、私は自分で走って行ったのです。
 それからちょうど1年…。私は赤道を跨ぎました。北緯70度12分の北極圏の石油採掘基地から、緯度00度00分00秒の赤道まで、自分で走ってきました。あっ、ダリエン地峡(パナマ~コロンビア)は道がなかったヨット使いましたけど。あっ…、メキシコのバハカリフォルニア半島からメキシコ本土に渡るときはフェリー使いましたけど…。まぁ、道があるところは、全て!自分で走って来たのです!!北極圏から、赤道まで!!

 今日、赤道記念碑と赤道博物館を訪れたのは、赤道の神秘に触れるためだけではなく、そんな自分(北極圏から赤道まで自走してきた自分)を再確認するための“儀式”でした。そういう意味では、実に感慨深い時間となりました☆


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写真15)これは『日時計』。普通、日時計の針(光を受ける棒)は垂直に立ってて…、時刻板(影が映るとこ)は水平だったり斜めだったりするのですが…。ここは赤道!太陽は毎日ほぼ真上に出ます。よって、針は水平! 時刻板は垂直になっててもOKなのです。
 でも、面倒なことがありまして…。春分~秋分は、太陽は北側に出ます。でもでも、秋分~春分は、太陽が南側に出ます。時刻板が垂直になってるもんだから、片面は6ヶ月間全く日が当たりません…。その間、日時計として使えないのでは意味がない! この日時計、両面式です! この写真の裏から見ると、反対側にも同じ日時計が彫られています。

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写真16)ガイド氏同行の館内見学、最後に行ったのがココ。アンデス山中に暮らすインディヘナの伝統家屋を再現したものだそうです。

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写真17)そのインディヘナの家に居ました…。何だと思います? 『クイ』(CUY)ですよ! モルモットちゃん。食用です。


 さぁ~て…、非常に長い話になりましたね(笑)

 結局何が言いたかったのかと申しますと、『地球って面白いね!』ということと、『私は赤道を跨いだんだぞ!ここまで自力で来たんだぞ!』ということでした☆

 『コリオリの力』と、『ココロの力』、ご理解いただけましたでしょうか??
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