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嵐のデスバレーで 

2009年12月12日 デスバレー国立公園は、北米で最も暑く、乾燥した土地です。

 デスバレー・・・、年間平均降水量は50mmに満たず、夏場の最高気温は50℃を超えます。

 偏西風が海から湿った空気を米国には運んできますが、それらは、カリフォルニアを縦断するシエラネバダ山脈の山々に当たり、雨を落とし、乾いた風がフェーン現象となって、谷に吹き込みます。
 比較的南に位置するため、日差しも強く、夏場は猛烈な暑さになります。海抜が低いため、気温が極端に下がることはなく、冬場、周囲の山々に雪が積もっても、谷(盆地)の底は温かいものです。

 
 でも・・・、冬場だからでしょうか? 今日も、お天気悪いです。おまけに、今日は雨の予報まである・・・。

  
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写真1)公園走行3日目。ファニース・クリークの駐車場のようなキャンプ場で目覚めました。空は、ご覧の通り・・・

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写真2)午前中は、ビジターセンターへ。無料WIFIを飛ばしてたので、メールチェックしに。ビジターセンターのあるファニースクリーク周辺の海抜は、-190フィート(約-57m)

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写真3/上左)今日も曇り空です・・・。でも、昨日よりは雲が薄いような気がします。
写真4/上右)12時半、まだ20kmしか走ってませんが昼食です。ちょっとスタートが遅かったですかね…。
写真5/下左)道は、緩やかぁ~に、登っていました。振り返ると、結構登ってますね
写真6/下右)で、登り切ったところで、ようやくコレ! 海抜0mまで来ました。19時間半ぶりの息継ぎです(笑)

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写真7/上左)海抜0mの緩やかな峠を超えると、進路は西へ。南北に長い谷(盆地)のちょうど中ほど。谷を東から西へ横切ります。
写真8/上右)ここらはちょっとした砂丘地帯になっています。
写真9/下左)道路以外のところを自転車で走ってはいけません・・・。というか、走れません。
写真10/下右)砂丘地帯を抜け、ストーブ・パイプ・ウェルズという小さな小さな村(レンジャーの住居と観光客用の売店など)を過ぎると、長い登りになりました。

 この坂を1500mちょっと登ると、デスバレーの外に出る峠となります。私、お天気が良ければ、あと1日はのんびり谷の底を走ろうと思ってましたが、天気悪いので、もう谷を出ることにします・・・。峠へと道の先を見ていると、明らかに雨が降ってるような霞が見える・・・。まぁ、雨くらい・・・、仕方ないか。覚悟のうえで、峠を登ります。

 いよいよ雲行きが怪しくなってきたので、雨具を取り出し、えっちらほっちら坂を登っていたら、前方からサイクリストが現れました! 久しぶりに会う外国人サイクリストです。それも女性ソロサイクリスト!!


 驚きました! 女性ソロだから、というのもありますが・・・、実は私!


 今日、女性ソロサイクリストに会うような予感があったんです!!


 予感というか、願望?

 午前中、静かな砂漠を走りながら「今日はどんなことがあるのかなぁ~…?」と、空想にふけっていたら、ふと『女性ソロサイクリストと出会う!』という予感(願望?)がよぎったんです!!
 実際、女性のソロサイクリストと会うことなんて、アラスカ・カナダで、グリズリーベアに遭遇するよりも低い確率です。東京で、芸能人を見る確率よりも低いでしょう。だって私、この3年7ヶ月の旅の中で、女性ソロサイクリストには、2人しか会っていません。グリズリーは4回見ました。東京に住んでた2年半で、芸能人たくさん見ました。

 あり得ない空想だったんですよ・・・。 いくらデスバレーが国立公園で、有名な観光地だからって・・・。まさか~・・・、女性ソロですよ?まさか、まさか・・・。


 でも、現れた・・・

 驚いて、言葉が出て来ない私・・・。もちろん、すれ違いざまとて、お話はします。見るからにお互い長期サイクリストです。旅の情報交換もしたいし、ただ話すだけでも楽しいですからね。
 彼女の名前は、ヨランデ。オーストラリア人女性で、アラスカから中米の行けるとこまで!という旅をしているそうです。雨の峠越えをしてきたらしく、フード付きの上着やマスクをしているので、顔全体は出ていない。けど、キレイな人です。予感(願望?)が的中し、舞い上がってしまって、いつもは流暢な英語が片言になっちゃってる私・・・。20~30分立ち話をしましたが、途中から雨が降ってきたので、お互いの写真を撮ることはありませんでした。よく撮るんですよ、サイクリスト同士すれ違うと。彼女は年末年始前後に、メキシコのバハカリフォルニアに入るつもりだそうなので、どこかで再会する可能性もあるでしょう。 どこかでまた、奇跡的な再会をしてみたいものです!


 お別れを言った後は、雨の山登りとなりました・・・。初めは小雨でしたが、徐々に大粒になり・・・、5時頃には、レインウェアを打つ音が聞こえるほどになりました。まだ日没まで30分はありますが、もう随分薄暗い・・・。

 今日は、峠の手前、海抜600mぐらいのところにある『エミグラント・キャンプ』という無料のキャンプ場に泊る予定でした。こんな雨の中、キャンプなんて・・・、って感じですが、Uターンしてみたとこで、キャンプ場か野宿しか選択肢はありません。無心で雨の坂道を登り続けます。

 エミグラント・キャンプがあるところに着いた時には、すっかり暗くなっていました。まだ辛うじて、周囲がぼんやり見える程度ですが、どこがキャンプ場なのか解りません。道路脇にあるはずですが・・・?道路脇にあったのは、何やら古い石造りの建物(公園管理の事務所?)と、公衆トイレ。そして、トタン屋根の小屋2つ。石造りの建物の玄関前には、奥行き1.5mくらいの張り出しがあって、雨宿りができそう!
 濡れないところに自転車を入れ、建物の周囲を歩きます。が、閉鎖されてる建物で、この中には入れません・・・。で、玄関前の張り出しですが、テントを張るにはちと狭い・・・。キャンプ場は、公衆トイレの先50mぐらいのところにあることに気が付きましたが、こんな雨の中、いまからテントを張るのは面倒極まりない・・・。トイレの中は、論外・・・。なんとか、この建物の中で眠れないものか?でも、閉まってるし・・・。

 で、20~30m先にある、トタンの小屋に行ってみました。その中には、もう動かなくなってる古い発電機が2つありました。ギリギリテントを張れるくらいのスペースがあります!扉はなく、通風溝や穴があちこちに空いてる、ぼろぼろの小屋ですが・・・。外にテントを張るよりはマシ!!

 で、自転車を入れ、テントを張って、入り口には普段テントの下に敷いてる防水シートでかけて、屋根の大きな穴の下には、剥がれ落ちていたトタン板をあてて・・・、狭いけど調理スペースも確保できました。よし、なんとかここで眠れそうです!

 雨は依然弱まらず、加えて、強い風がトタン小屋に容赦なく吹きつけていました。

 剥げかかったトタンが、バン!バン!バン!バン!バン!バン!と、鳴り続けています。

 おまけに、夜中にキャンプ場に車が数台やってきて、そのハイビームが、トタンの隙間から小屋の中を照らし、とても怖い・・・。まぁ、あちらも嵐の中のキャンプをしているわけで、私のことなんて気にする余裕もないでしょうけども・・・。すぐ50mほどのところにいるであろう人々が気になって落ち着かない・・・。とても、眠れるような環境ではありません・・・。

 ほんと、酷い夜でした・・・。


 午後8時には寝袋に入ってましたが、いつまでたっても寝付けない・・・。

 何か楽しいことでも考えよぉ~っと、思っても、考え付かない。唯一頭をよぎったのは、夕方会ったあの女の子。『あの子、大丈夫かなぁ~・・・。こんだけの雨だったら、谷の底は鉄砲水になってやしないかな・・・?まぁ、水が流れるようなところで野宿はしないだろうけど・・・、大丈夫かなぁ~・・・』って。まぁ、私に心配されなくても、独りで旅してきた人ですからね、大丈夫でしょう。



 それよりも、自分ですよ・・・、問題は。


 眠れない・・・。

 結局、浅ぁ~・・・い眠りのまま、明け方までトタンの音を聞いていました。小屋の外にテント張った方が、良かったかもしれませんが・・・。あの強風の中、外に出るのは大変だったことでしょう。ましてや、テントを張るなんて・・・。

 大変な夜でした。嵐のデスバレー、恐るべしです・・・。


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写真11)翌朝撮影・・・。こんな小屋の中で寝てました。あ、いや、寝てないのか・・・?
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